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人であれ、物であれ、そして感情であれ、
暫くの沈黙が続き、未だ考え込んでいる
突然の出来事に驚いて
「何なんですか! 一体」
「契約、するのしないの? 何時までも考えても結局は同じ、事実や現実は変わらないんだから時間の無駄でしょ。
瞳を細め妖艶な笑みを浮かべ
「契約するのと顔を近づけるのと何が関係あるんですか」
「だって契約は口でする物だもの。顔を近づけないとできないでしょ」
人差し指を立てて自分の唇を指さし、そのまま指先を
「力というか互いの生命力の源を交換することで契約になるんだよ。手っ取り早いのは交わる事なんだけど……、
「何なら好みの女の姿になってあげてもいいわよ。化けるのは十八番だから。見た目が好みの女なら少しはダメージが少ないでしょ」
「いや、もうどんなか知っているしダメージ必須ですけど。そ、そうだ、契約書は? 内容も知らずに契約ってありなのか」
逃れるためになけなしの記憶を漁って出てきた言葉だったが、
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