流れ込む列車
プラットホーム、流れ込む列車
明日の行方もわからない
誰もいない10号車
レールの継ぎ目が淋しさに拍車をかける
ぼやけた視界を街灯りが流れてゆく
この街はこんなにも小さかったのに
僕は何も手に入れられなかった
成功も失敗も投げ捨てて別れを告げる
さよなら、ありがとう、ごめんなさい
プラットホーム、流れ込む列車
明日の行方もわからない
ただここに今あるのは静かに燃え上がる魂
か細い街灯りが温かく見えて逃げ出してしまいそう
一度きりの人生を命を懸けて突き進む
手に入れたいものは何
いつの日かなんとなく決まっていた
誰もいない10号車
車掌の不気味な声が次の停車駅を告げる
どんどん故郷から離れてゆくことを知る
あの街はあんなにも醜かったのに
僕は逃げ出すこともできなかった
恋人も友人も投げ捨てて別れを告げる
さよなら、ありがとう、ごめんなさい
プラットホーム、流れ込む列車
明日の行方もわからない
ただここに今いるのは静かに決意を固めた僕
幸せの街灯りが冷たく見えても逃げだすな
二度とない人生を魂を懸けて突き進む
手に入れたいものは何
あの日になんとなく決まっていた
街灯りが遠ざかってもう人の気配もない
時が止まったように眠る夜の街に向けて
最後の僕からの言葉
さよなら、ありがとう、ごめんなさい
プラットホーム、流れ込む列車
明日の行方もわからない
ただここに横たわっているのは抜け殻の体
思い出の街灯りがもうそこに見えても届かない
一生分を使い切り魂さえ帰れそうにない
守りたいものは何
あの時に確信に変わっていた
作詞 あごだし @kusohikineet
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