5年目ー回り道を繰り返す
2020年4月より本気でプロ作家になるぞ!と一次創作小説を書き始めて五年の月日が経った。五年を振り返ってみて、ずいぶん遠回りをしていると感じている。
とにかく書くのがいいだろう、と駄作も書き散らした。投稿は数撃てば当たるだろうとカテエラも考えずにむやみやたらに送った。交流の場面では悪縁を引いてしまい、しょうもないことで悩み時間を無駄にした。
五年間は回り道の連続だった。それでも書き続けたことは自分で自分を褒めたい。そして書いている間は大変だったけど、完成したときの嬉しさはひとしおだった。自分でも読み返して楽しい、面白い作品の数も増えてきた。積み上げは少しずつだが無駄ではない、と感じている。しかしまあ成長が遅い。
丁寧に書く。プロットをきちんと考えて書く。この基本の大切さに気付いてからカクヨムでは短編で賞を二度いただくことができた。普段公募でも落選ばかりだった私にとってこの経験が無ければ、もしかしたら筆を折っていたかもしれない。なので、カクヨムにはひたすら感謝しかない。
最近、周囲にプロ作家さんが増えてきた。友好関係は猫の額ほどもない私の知り合いがここ数年次々デビューされている。コツコツ地道に努力され、とても素晴らしい作品を書く方ばかりで非常に尊敬している。看板シリーズでバディを組んでいる方もここ最近の活躍がめざましい。
それに比べて自分はどうだ。努力はしているか、意識は上を見据えているか。ひたすら自分の不甲斐なさに呆れている。
こういうとき、なにを寄る辺にするのか。不安になることがある。
このエッセイを読み直し、当初の熱意を思い出す。書きたい気持ちがあった。何者かになりたい気持ちがあった。もちろん今もある。丸五年にして力不足、精神性の低さをまざまざと突きつけられている。ここを乗り越えるにはどうするか。書くしかない。
私はとても不器用で頑固者で効率が悪い。これからも遠回りしてしまうだろう。つらくてぼやくとき、いつも軌道修正してくれる作家仲間がいてくれる。これはこの五年の財産だと思っている。そして読者との交流も励みになっている。続けられているのはカクヨムでの交流も大きい。こうした楽しい気持ちはガソリンになる。改めて今の良い縁に感謝したい。
さて、ここ最近書いていない。書かねば、書きたい。書くぞ。作家になるのだ。
オリジナル小説を書くこと 神崎あきら @akatuki_kz
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。オリジナル小説を書くことの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます