第153話 拉致

ここでは深夜、まだ宵の口、窓の開く音。うとうとしかけたところへ、複数の男の小声。

直後、素早くす巻きにされた模様。目は覚めた。

足は出てるんだけど、頭はす巻きの中。

担ぎ上げられたのかな?重かろうに。

小声でのやり取りが、一部聞き取れる。

「…合図を」「…はい」

ちょっ!投げたな!三階からっ!怖っ!

うぉっ!という小声と共に、なんとかキャッチされたようだ。落とされなかったんだから、そうだろう。

また担ぎ上げられる。

「…まだ寝てるとか、図太いな」

聞こえてるぞ、起きとるわ。抵抗するのも面倒臭くて暴れないだけだ。たぶん四人ぐらい、小隊単位か?

しばらく交互に担がれたのち、何かに乗せられた。上から一枚、被せられる。

移動速度が上がった。

馬…じゃないな、自転車?三輪車で大きめの荷籠付きの。尻からカゴヘ荷物よろしく載ってる感じ。

とりあえず、どこまで行くんだろう?一晩で目的地まで行けるとは思えないが。


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