第120話 午前の部

すり鉢の端からガーッと滑り落ち、反対側の端から飛び上がる。

滑る前にスケボーサークルやってると、選手紹介されてた一番手、大学生のお兄さん。カッコイー!

高く飛び出すと歓声が上がる。

あ、いたいた、専務。パシャ!

息子の応援中の顔、いただき。

普通は親の会社のイベントなんか、大学生ともなれば来ないけど、賞品でスケボーアイテムが出るからね。

二番手は女子高生。西の所長の娘さんだったか。親はどこだ。

さすが、みんな上手。

すり鉢の周囲をぐるぐる、パシャパシャ。

おや。

「田中さん」

「あ、次、友達が滑るんですよ!」

スタート位置を見ると、うーん、友達違うでしょ?彼氏でしょ?

ちょい興奮気味に手を振って、声援を送る田中さん。少ーし離れてパシャ!

十一番、彼氏の方へはスマホを向けて、動画を録っておく。後であげよう。

午前の部は、もうじき終わり。すり鉢コースの投票が済んだら、いったん昼休憩。

午後の部は障害物タイムアタック。参加選手が増えるらしい。


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