第98話 お茶だからってこれ?
焦る。
「着付けられないよ?今日び趣味でもなけりゃ、着物は着ないよ」
「私がお手伝いします」
「ていうか、着物ってことはお抹茶?お茶点てるの?」作法も存じませんが。
「お茶を点てる…ですか?」
あ、そこは違うんだ。
とにかく着物はいいから!と押し問答の末、負けた。
常々エーリーズには無理言ってるし、たまには聞いてあげよう…なんて間違ってた。
広げてみたなら大振袖って、ないわー。
「エーちゃんみたいな、未婚の若い子が着るものよ」
こんなん着せられるって、どんな罰ゲーよ。三段腹でビキニと変わらんくらい恥ずかしい。
「いや、もう、遅くなるから!」
振り切って部屋を出る。
そりゃ、この世界の貴族の奥方なら合わせるんでしょうよ。でも、そんな義理は無い。そこまで頑張って付き合う気はない。羞恥心が振り切れる。
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