第88話 第二王子

セヴリップと縄跳びをした翌日。いい気持ちでうとうとしてたら、腹へ肘鉄が。

「ぐぁっ!?何するかぁっ!」

飛び起き、頭を引っ掴む。

「無礼者!放せっ!」

「どっちが無礼だ!謝れっ!」

どこのクソガキと思ったら、お付きの侍女がすっ飛んで来た。

「お放し下さい!」

「やかましい!謝るのが先だ!」

これ、第二王子か。とんだ猿男児だ。

「は、な、せ、よぉっ!」

「あ、や、ま、れ、ての!」

ぐぐぐ、と唸ってから、ごく小さな声で。

「…悪かった」

いろいろ思うが、こっちも「よし」と言って手を放す。

おや、ベソかいてないか?

「何で人のお腹を殴ったの?」

「セヴ、いつもやってるし…」

いや、エルボー喰らったことはないが。

「真似したの?」

「違う!」

弟の真似なんかしないと喚く。そこからの優秀な俺様論。

…ああ、俺様を特別扱いしろというか、弟ばっかりなんか貰ってズルイというか、そういう。

そしてそれを横で侍女が全肯定。

あかんヤツだわ、これ。

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