第78話 話の種から芽

祭りの期間中、グータラを極めん。

部屋へ軟禁、放置もいいとこなんで、何にもしないと決めてゴロゴロゴロ…

「おばちゃん、今日は誰が来るか、覚えてますか?」

「今日はー、バンゴー」

「服がシワになるから、ちゃんと起きて下さい」

日替わりで誰か来るんだって。あーあ。


午後になってバンゴーが差し入れ持ってやってくる。

今のところ花を持ってきたのは一人もいない。

「退屈そうですねぇ」

「祭りの時期に遊びに行くなって言われちゃさぁ」

肩をすくめて苦笑い。

それからしばらく、輪投げが盛況だとか他愛ない会話を交わす。その話の流れから。

「キラキラピカピカしたのが好き」

「バチバチチカチカなら見たことがあります」

「バチバチ?」

「ええ、金属の棒の間に火花が奔る」

いたー!平賀源内っ!

「実物みたい!会いたい!」

「あっちも暇でしょうから、連れてきます」

そう言ってバンゴーは、すぐ迎えに行ってくれた。

良かった、電気の基、確保。

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