第64話 オモチャの舟
両端に節を残した竹を縦割りした本体。
ただ、このままだと水の抵抗があり過ぎる。
なので両脇にごく薄い板を貼り、片方の節をおおうよう、三角に貼る。ま、池のボート風になるようにしてもらった。
底にスクリューを取り付けてある。
うーん、バンゴーって模型作らせたら凄いかも。奨めておこう。
「ゴムはこれで良かったですか?」
「ありがとう、テルト。充分」
スクリューと先端側にゴムを取り付け、スクリューを指で回してゴムを巻いた。
「おばちゃん、それ何?」
セブリップ王子様が、勢揃いしてるとこへ走って来て覗き込む。
「んー、見てて?」
城の中にも用水路があり、水が流れている。その横へ膝をついて、水の流れてくる方へと船首を向け、手を離した。上手いこといったわー
チャパパッと水音をたてて舟が走りだし、それを追って王子様も歓声をあげ走る。
船の大きさによって三枚羽や二段、羽の形や角度なんかも違うんだろうけど、これからのことは言わない。
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