第67話 ギャン泣き王子

雨の日で部屋でゴロゴロ。

そんなところへ王妃様と殿下が、大泣きのセヴリップを連れて、部屋へ来た。

「おばちゃーん、うえぇー」

王妃様にしがみついて泣いている。何か言いたいのが、言葉になってない。

「どうしたの?」

「姉様たちがぁ、おばちゃんはっ、ひっ、嘘つきだってぇえぇー」

しゃくりあげながら、訴える。

殿下に聞くと、数字の話らしい。

「妹たちは、こんなのは数字ではないと」

「泣かない泣かない。新しく覚える数字だから、お姉様たちは知らないだけよ」

「新しい…?」

がんばって泣き止んだから、撫でておく。

「漢字で書く漢数字の他にも、数字はあるってこと。ほい」

ちょうど試し刷りに作ってもらったプリントを一枚、殿下に渡す。

「分かりにくいなら言って?学校で教えるのは、その数字。アラビア数字っていう世界標準」

「世界標準ですか?」

驚いた顔。

「他にもローマ数字なんかも知られてるけど、数字はそれで共通」

漢数字も併用すると便利なんで、無くす気はない。

大きな桁が表示できるのがいい。

億、兆、京を超えると、自乗で表記したいとこだが、数学まで手が届いてない。



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