第45話 教科書作り

あっけにとられている王太子殿下たちに、教科書の内容作成を振る。

「まずは字を覚えてもらう」

あれだ、小学一年生の国語の教科書。最近は就学前に最低限、親がかなカナ教えてるが、ここでは一からというんでいいだろう。

カルタかな。教えないよ。考えてもらう。

「どんな内容がふさわしいか?どうやって教えれば効果的か?そこら辺も先生が揃ったら議論して」

それから算数。こっちは漢数字をアラビア数字に変更と記号の導入がいる。

漢数字でも和算といわれ、計算はできる。確か、どっかの神社に奉納された算額には、因数分解が証明してあるとか聞いたオボエガガガ。アラビア数字でも嫌なのに、漢数字で因数分解とか考えたくもない。

そろばんはどうしよう。早くから教えた方がいいのは間違いないんだけど。

団子屋で見かけたんで、そろばんはあったんだよねぇ。ただ、ちゃんと使われているのかどうか不明。

書いて計算とか言ってるし。

「頑張ります」

殿下が真剣な面持ちで決意表明した。うん、頑張って。

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