第25話 規則…めんどくさいが

自分が導入したブツなんだから、周辺事情も整えるのは義務か責任。

というわけで、小父さんたちとお話しだ。

「…なるほど、人が亡くなるような事故もあるのですか」

そうなんですよ。若い子はスピード出したがるし、自分は大丈夫と思ってるし。

すでに注文入ってるから急務なんですよ。もちろんリアカーはともかく、自転車はストップかけました。

兄弟二人には、すっごい残念そうな顔されたよ。

この国での法律は、たぶん国王陛下が公布するんだろう。

小父さんたちは、すぐには無理だと言う。

お忙しいのだとか。

んー、実を言えば国王陛下には違和感がある。

ダメ王様ではなく、ダメ上司の気配がする。

ナゼかと聞かれれば、そういう上司がいたからだ。

ここのとこ昼と夜のご飯を食堂へ入り込んで摂るようにして、今日のサイクリングでも耳ダンボにしてたけど、評判はいい。良い王様。

ダメ上司なら、何となく合点がいく。

早急に要求通す前に、まず確認しなくちゃね。

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