第41話 3人の美少女と

「さすが、史上最強!」

会場の盛り上がりは最高潮に達していた

会長のピンチを見事に救ったのは史上最強の中二病魔法使いだった

みたいなストーリーが全生徒の頭の中で作られているんだろうな



「また、悪目立ちしてしまった、、、」

「俺のリア充ライフがまた一歩遠ざかった」


我に帰った俺が肩を落としていると


「生徒のみんな!」

「副会長の陰謀はこの史上最強の中二病魔法使いである鳳凛くんのよってぶっ潰された!」



ナタリア先輩はテンションMAXの全生徒に訴える


「そして、鳳くんには来月の東西魔法選手権マジック・バトルシップの代表として学園代表になってほしいんだけど、、、みんなもいいよね!」


「いいともー!」

満場一致で俺の代表入りが確定してしまった

でも、なんで昔のテレビのノリがみんな分かるんだろう?

中二病ってなんか、暗黙のノリがあるんだよな、、、



この全生徒の歓迎モードではさすがに俺の代表入りを反対する勢力も

勢いを失ってしまったようだった。



そして、副会長戦から一週間

ナタリア先輩が俺にお礼と今後の東西魔法選手権マジック・バトルシップの作戦会議したいってことで

2回目のデートをすることになった


凛くん、、、お待たせ。」

「少し待たせちゃったかな?」



「大丈夫ですよ!」

「僕も先輩が来る少し前に着いたばかりですし。」


俺は女の子とのデートなんて慣れていないので

少しよそよそしくなってしまう。



「もう。凛君、二人きりの時は敬語禁止って言ったよね!」



美女はほっぺをぷくっと膨らましながら俺のほっぺをツンツンと突いてくる。

なんて、リア充な感じなんだ。



「ごめんごめん、やっぱり慣れなくてさ」



「あの、二人っきりじゃないし、ほっぺツンツンとかやめてくれませんか?」


一ノ瀬がナタリア先輩に注意した

隣で結衣もうんうんと頷いている


「いいじゃん!、私と凛君はあの学園のピンチを一緒に戦い抜いた仲なんだから」

ナタリア先輩は俺の腕に抱きつきながら冷静に一ノ瀬に反論する



「公然の面前でそんな不埒な真似をするなんて、、鳳くんはどうかしてます!」



「えっ?なんで俺が怒られるの?」

完全に悪ノリしてるのはナタリア先輩じゃない?



「全くお嬢様は世間と常識がズレてるなぁ」

「凛くんだって、可愛い女の子に抱きつかれるの嬉しいよね?」


ナタリア先輩は上目遣いで俺を見ながら聞いてくる


ヤバい、可愛すぎる

先輩は魔力はチートで恋心に鈍感だけど

見た目はめちゃくちゃ可愛いんだよなぁ〜


一ノ瀬はドイツと日本のハーフなだけあって

目鼻立ちは整っていて、髪はブロンドのロング

そして、グラビアアイドル顔負けの豊満な胸や尻を制服の下に隠し持っている

ドイツの大企業のお嬢様、凛とした性格、そしてわがままボディー

熱心な一ノ瀬のファンクラブがあるのも納得できる


そして、結衣は一ノ瀬とは違う可愛い系だ

結衣はよく小動物に例えられる

ベビーフェイスでよくリスとかに例えられる

髪は栗色のミディアムストレートヘアで

背も小さくでちょこまかと良く動くし、表情豊かで喜怒哀楽がはっきりしてる

愛らしい感じで、男女ともに交友関係が広い


でも、ナタリア先輩はあの二人とは違う感じの魅力がある

背は結衣より少し大きいくらいだけど、カリスマ性があってかっこいい女性って感じ

透き通るように白い肌で細身なんだけど、一緒にいて頼りがいがある

なのに容姿はそこらのアイドルにも引けを取らない

ギャップが凄まじくて可愛いのだ


俺が冷静に3人の魅力を考えながら

ナタリア先輩と一ノ瀬をどのようにして落ち着かせようと考えていると


「ナタリア先輩、、

結衣は先輩に意外な質問をした

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