勇者トシのハーレム願望記~その1~
今、僕は旅の途中で馬の上。馬の先にはお供の白狼がはふはふしながら速足で走っている。
僕はつい先日、魔王ネロから指名依頼を受けた。勇者であるこの僕が魔王から依頼を受けるなんて屈辱だが、その依頼内容に心を惹かれたから仕方がなく受けた。
依頼自体はたいしたことはない、お使い程度の依頼だ。
だが、その依頼を遂行する過程が大事、すべて僕に任せるというのだ。
そう、僕の護衛を選ぶ権利も僕にあるということなのだ!
魔王の周りには女性がいっぱいいるのに、僕の周りには女っ気がなさすぎる! これでも
魔王だからって、不公平すぎるじゃないか!
だから、今回はチャンスなのだ! 僕の護衛をしてもらう
そうパミルさんにお願いしたら、女性三人の
そして、パミルさんからの紹介で面接に来た
リーダーは普人族で紫髪の美人なお姉さまのアデリナさん。僕のスーパー賢者アイが92・62・94と計測した。けしからん! 真にけしからんほどのお色気プンプンだ!
もう一人は斥候担当のビアンカさん。猫獣人族で
最後の一人はエロ……エルフのステファニーナさん。ラノベなんかでの超絶美人ってわけではないけど、十分に美しさを体現した種族。その美しさは芸術だ……。金髪で優しげなおっとり系だけど、溢れんばかりの母性を見せつけるそのお胸はアデリナさん以上に圧巻。そのお胸に包まれたい!
もう、言うことなしで即決OK。さあ、行こう。すぐ出発しよう。我がハーレムの園へ!
と、行きたかったけど、準備は必要。数日かけて旅の準備をする。
基本的に荷物は僕の収納スキルに入れていく。急ぐ旅でもないので野宿はできるだけしない方向。それでも何度か野宿は必要になるので準備はしておく。
ご飯は魔王のご飯を持っていきたかったけど、僕の収納スキルはそこまで熟練度が高くなく、時間停止が付いていない。遅延程度なので諦め食材だけを持っていく。だけど、天使の羽の女性陣の手料理が食べられると思えばよしとしよう。
出発当日、天使の羽のみなさんがうちに集まる。
「立派な馬だね。こんな立派な馬に乗っていいのかい?」
ベン爺さんが僕たちが乗っていく馬をピカピカに仕上げてくれている。お馬さんたちはみんな凛々しい顔つきだ。
「これって軍馬じゃないのです?」
「辺境伯様のお持ちの軍馬に乗るなど恐れ多いです」
天使の羽のみなさん、恐縮しきって馬に乗ろうとしないね。普通のお馬さんだよ?
そんな様子の天使の羽のみなさんにお馬さんたちが寄っていき、顔を摺り寄せ早く乗れって促している。みんな賢いねぇ。さすが、魔王のお馬さんたちだ。
そして、僕の足下には魔王の配下の白狼が一頭。魔王が僕につけた護衛……いや、監視だな。魔王は僕のハーレム旅行を白狼に監視させるつもりなんだ。
「ガウ?」
魔王は僕のハーレムを邪魔したいのだろう。狭量な魔王だ。
魔王の配下の白狼をこの僕が懐柔してやろう。魔王と勇者、どっちに付くのが賢いかをしっかりと教えてやる。
そして僕のハーレム作りをそのもふもふで手伝わせるのだ!
さあ、出発だ! もう陽は登っている。希望のハーレムを両手に掴むため、マントに夜明けの風をはらませて、ハーレムのあるあの空の下を目指すのだ!
三千里も旅しませんにゃ。
その2へつづく……。
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