今日も元気に薬草農園です!
こんにちは!究極農民サクラです!この惑星の初等教育くらいのことはわかるようになりました!
ええ、ええ。ハルさんがぶっきらぼうですけど核心を突く説明をしてくれたおかげですごーーーーくこの惑星の知識が増えました!
「文字教えて下さい」
「最初の基本文字だけ教える、後は貸本屋に行って本を読め」
「重さなどの単位は」
「本に書いてあるだろうが。アホだな」
「国の名前や政治体制、社会制度」
「基本は本だが、細かいところだとXXXでPPPでDDDだ。」
「1日の時間、1月は何日、1年はどれくらいで1年に?」
「1日30時間、30日で1月、10ヶ月で1年だから300日。幼稚園生でも知ってるぞド阿呆」
こんな感じ!めっちゃいっぱい教えてもらいましたよー、本に!!ハルさんは本を紹介するだけでしたが、その紹介する本はとても質の良い本でした!
「薬草を栽培できないものでしょうか」
「難しいな、あいつは魔素溜まりのところに生えている、場所を移したらすぐにでもってことはないが、ドンドン枯れていってしまうだろうよ」
「そういえば魔素ってなんなのでしょうか?」
「詳しくはわからんが、粒子として存在していて、魔法の元だということはわかっている。魔素をたっぷり吸った植物が傷薬になったり、すり潰されて魔素ポーションや錬金術の基本薬になる。不思議な粒子だ」
「じゃあ、じゃあですよ、植え替えて、そしてそこに魔素を充満させれば出来る可能性がある?」
「かもな、株分けできるか知らんが。何にしろ手段が存在しないな」
「ふーん……よし、今日は魔法の本を読んできますねー市民権がないからほとんど閲覧制限かけられちゃってますけど、初歩の魔法や生活魔法なら少しは読めるみたいなので!」
★
実験のお時間です。今日は薬草の栽培実験
でっきるっかなできるかなー、栽培っでっきっるっかっなっ
まず街から程遠い林に、農園のための整地をします。1m*1mくらいですかね。単位はほとんど違いがなかったので、頭の中では前宇宙標準単位で考えちゃいます。『人』が居れば単位は似通うってのは前宇宙でもありました。そういう風に脳内データに書いてあります。
ま、実際そんなにきっちりとは整地できないです。木の根っこを処分できないので。今ある装備はなまくらの剣とスコップしか無いですからね。
それで、整地したところに薬草の根まで含めた株を植え付けて、ナノマシンを粒子状にして空間放出します。まだまだ上手く動作せずに出来ないやれないことが多いですけど、これくらいは出来ます。ナノマシンと魔素は相似しているので、こうやって魔素溜まりを人工的に作れば或いは……!
十分に空間放出したら取り敢えず本日は終わり。実験ですからねーうまくいくといいなー
次の日見てみると……すごくいい感じに育ってます!いつも採取しているサイズよりとても大きい!植え替えは成功です!後は株分けができれば農園の完成ですよ!
あ、取り敢えずこれを買取所に納品してみましょう、もしかすると高く買い取ってくれるかも。
15ユロルで売れました!5割増し!相当なレア物なんだそうです。株分けできなくても植え替えしてから売ればいい感じに稼げますね!
よーし頑張るぞ☆
★
株分けも成功して、取り敢えず一箇所だけですが、整地したところに薬草を敷き詰めることに成功しました。
物質転換で作ったナノマシン粒子入り肥料液の配合比率を突き止められたのが、株分け成功のブレイクスルーの決め手でした。
株分けから収穫可能になるまで3日位なので後2箇所作れば毎日100株ちょっとレア物を納品できますね。
……流石にまずいですね、それは。絶対マークされます。怪しい人に連れ去られてしまわれちゃいます、いやぁぁぁ。
「ということなんですけど、ハルさんなにか良い方法はご存じないですか」
「アホだろお前。俺が言いふらすこととか考えないのか」
「…………ハルサンガ ソウイウコト スルハズガ ナイデス」
「アホ」
「ひーん。それで、無いですか? 無い?」
「あのな…… ……そうだな、販路を作ってやる、俺経由で売れば少しの間くらいはバレないだろう」
「わーありがとうございます! ハルさん大好きです、ぎゅー」
「暑苦しい」
10日後
「念願の、『普通の下着とお洋服』を手に入れたぞー!」
「中等教育の生徒が着るような服だな」
「はい、白いワイシャツに紺のブレザーとミニスカ、首元の赤いリボンに黒のハイソックスです。私女子高生なんで」
「理解が追いつかない」
「さすがのハルさんも『乙女の心はわからんちん☆』なのですね☆」
「どつくぞ」
さらに10日後
「念願の、防具を手に入れたぞ!」
「まだ何も身に着けていないようだが。採寸が終わっただけか」
「そうです、採寸から完成まで10日程かかるとのことでーす。レザー一式にしました、軽いので。そういえば以前、銃を防具の胸部分に撃ち込む機会があったのですけど、貫通しなかったんですよ。なんでですかね?」
「あー、衣服には防護魔法がかけられるからな。その防具にかかっていた防護魔法が、強かったんだろう。防護魔法は防具の質によってかなり強度が上下する。古臭い防具が今でも使われているのはそれが大きい理由だ。しかし胸に撃ち込む機会があったとか、かなり荒い人生を送ってきたんだな」
「……私防護魔法使えない、正確には覚えてないんですけど、それじゃ防具って意味ないですか?」
「全く意味ないな」
「
「幼稚園向けの魔法の教室だな。基本の基本だからな」
「ばぶー! ばぶばぶ」
「どつくぞ。スラム、下層向けの教室がある、そこならバカにはされるが浮くことはないだろう」
「わっかりましたー!」
ビューン
そしてさらに10日後
「防具到着。そして初等魔法ゲット。止めに武器の更新です、猟銃!これで狩猟もできます!」
「さすがは毎日レア薬草を200個納品しているだけあるな。しかし、そろそろこの商売も終わりだ」
「え、ナンデ?」
「毎日200個のレアはやりすぎたようだな、一般薬草の価値が暴落してる。俺にヘイトが集まってきてる。潮時のようだ。俺は他に行く。そしてここには戻ってこない」
「そんなぁ……」
この先生きのこることは出来るのでしょうか。ちょっと不安になりました。
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