荒波2
どうでしょう、どうしてでしょう。
落ち着きはいっそうに現れません。荒い波、嵐の中一隻の舟に。一人だけで漕いでいました。舟はこのままでは沈んでしまうでしょう。私はその舟と体を一つにして沈むのです。落ち着きは、どこで顔を出すものでしょうか。舟は、ギシギシ、音を立てて。その音さえ僅かに聞こえるほどなのです。ええ、荒波の大きな声がうるさくて、どうしようもありません。
未定 坂町 小竹 @kotake_s
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