先生失格

隠れ豆粒

本文

 教員になれば先生と呼ばれるのでしょうか。

「教員」は「先生」なのでしょうか。

授業を「やるだけ」の教員を、生徒に「先生」と呼ばせることは正解なのでしょうか。


 学校に行きたくないと思わせている教員が、「学校に来なさい」なんて言えるのでしょうか。学校を嫌な場所にさせている教員が、「学校は楽しいところです」なんて言えるのでしょうか。


*


 今の教員を先生と呼べない理由はたくさんあります。

 化学の教員がこんなことを言いました。

「みんな、ご飯はお箸で食べるでしょ? 手で食べたら汚いよねぇ」

 この発言を僕は許せませんでした。手で食べる文化のある国の人たちを侮辱したと思いました。教員がそんなことを言っていいはずがない。

 音楽の先生がこんなことを言いました。

「今回の鑑賞のみんなの感想を見てみましたが、この中に発想力が豊かな人はいなかったみたいで、どの感想も平たいものでした」

 これは化学の教員よりも許せません。まず感想に発想は全くの無関係です。感想は思うままのことをかけばいいはずですよね。人それぞれ感じることが違うのだから、感想に正解なんてありませんし、平たいと言えるはずもありません。音楽とは楽しんでやるものだと思っていますが、全く楽しめません。

「こんなのもわかんないの?」こんな発言は一番してはいけないものだと思います。教える立場の教員がちゃんと教えていないということでは、ないのでしょうか。

 化学では「これできないとかやばいからね?」と言われました。そして、わからないと言っている生徒たちをほったらかして授業終了。


 さて、ここでまた同じ質問をします。

 教員になれば先生と呼ばれるのでしょうか。

「教員」は「先生」なのでしょうか。

授業を「やるだけ」の教員を、生徒に「先生」と呼ばせることは正解なのでしょうか。

僕は絶対に違うと思います。

 教員だからと言って「先生と呼びなさい」は、はっきりいって馬鹿な発言だと思います。

 生徒と向き合って、生徒がわかるように授業を進めて、はじめて「先生」と呼べるのではないでしょうか。

 ちなみに、僕の部活の顧問だけは、唯一「先生」です。生徒のことをよく見ていて、生徒と正面から向き合い、相談すればしっかり聞いてくれるしアドバイスもくれます。それでいて悪いことをすればしっかりと叱ってくれます。


 最後に、今実際に教員の人、あなたは今「先生」でしょうか。一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか。これを読んで「馬鹿げている」なんて思ったのなら、あなたは「先生」ではありません。

 教員を「先生」と呼ぶのは生徒です。生徒から「先生」だと思われて、はじめて教員は先生になるのではないでしょうか。


※あくまでも僕の意見なので。

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