第3話先行公開その2
ビスマルクを発見できなかった
せっかくのチャンスと言うのもあるかもしれないが、手がかりなしでゲーセンを捜索するよりは手っ取り早いのだ。
ゲームで聖地巡礼を考えていた草加市は様々な個所で資金を投じた経緯もあってか、アーケードゲームの技術革新にも貢献している。
実際、リズムゲーム専用のリズムゲームガジェット、ARゲーム、それ以外にも様々なシステムが資金提供によって完成出来たような物。
(あのセンターモニターシステムも、元々は草加市の――)
一応、それに賭ける事にした。自分がビスマルクのプレイを見る事が出来たのと同じように――。
自分のプレイでビスマルクを呼び寄せれば――と。
(出来る事をやっていくしかない。こつこつと――)
思う部分は色々とあれど、今はリズムゲームのプレイに集中する事にした。
雑念が入れば、そのプレイは必ずどこかでミスを呼びかねない。あの時に見たビスマルクのプレイは、明らかに雑念のないプレイその物だろう。
なりきりや偽者は『自分が有名になりたい』という気持ちがプレイに雑念を生み出し、完コピプレイであろうと『チート』等を疑われて炎上する。
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