第49話 「目安」と「基準」、「募る」と「募集」
安倍内閣の資質が今、改めて問われています。
安倍首相は2020年1月28日、衆院予算委員会での野党の質問に「私は幅広く募っているという認識でした。募集しているという認識ではなかった」と涼しい顔で答弁しました。委員会室がザワついたのは言うまでもありません。
森友学園をめぐる国有地売買で約8億円を値引きした問題では、当該案件のみの数々の特は例を認めた上で、財務省は14の文書で行った公文書の「改ざん」を「書き換え」と言い張りました。
新型コロナウイルスのPCR検査も受けられないまま死亡する感染者が増える中で、加藤勝信厚労相が『「37.5度の熱が4日間」は「目安」であって「基準」ではない。誤解だ』と明言し、責任転嫁との批判を浴びたのは記憶に新しい所です。
さらに、黒川前東京高検検事長の賭け麻雀問題の異例の軽い処分について、森雅子法相が「内閣と協議して決めた」との当初の発言を法務官僚が「法務省、検察庁が決めて内閣に報告した」と慌てて訂正した事実があります。「協議」の「協」は「力」が3個集まった字の通り「力を合わせる」という意味で、集まって議論、相談することですね。「金八先生」でなくても分かります。一方の「報告」は、AからBへの一方通行です。よく社会人の心得として「ホウレンソウ」が挙げられます。言うまでもなく「ホウ」は「報告」、「レン」は「連絡」、「ソウ」は「相談」。「報告」と「相談」は別物なので「報告」と「協議」も別物ということです。少しかみ砕き過ぎました?
で、 「募る」と「募集」は異なり、「改ざん」と「書き換え」は同義。「目安」と「基準」は異なり、「協議」と「報告」は同じ、というのが安倍内閣とそれを支える現在の官僚組織です。よくもまあ世の中の認識とはずいぶんかけ離れている奇人変人が揃ったものです。コロナで亡くなられたタレントの志村けんさんに言わせれば“変なオジサン、変なオバサン”ばかりが全員集合。政府・与党の政治家も霞が関の官僚も国家公務員であり、憲法上は「国民に奉仕する公僕」なんですけどねぇ。
ご存じない方のために書き添えますが、多くの尊い命を失った上で「私は基準とは言っていない。みなさんの誤解」と軽く言い放った加藤厚労相は「ポスト安倍」の有力な候補なんです。総理大臣は私たちが選べませんけどね。
恥も外聞もなく「(ファースト・レディである)総理夫人は私人」など、常識外れの閣議決定を繰り返す安倍内閣には、広辞苑にも掲載されていないこれらの文言を是非とも閣議決定していただきたいものです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます