第44話 千兆円超えの国の借金がなかったら

 日本の借金は1千兆円を超えています。財務省が発表した2019年3月現在の国の借金は1,103兆円。1999年3月には437兆円だったことから、この20年で倍以上の666兆円も膨れ上がった計算です。財務大臣の麻生太郎副総理は過去に『債務の相手のほとんどは、国内の金融機関と日銀だから何にも問題ない』とうそぶいたが、果たしてそんな呑気な財務大臣に日本の“ふところ”を任せて大丈夫なんだろうか、と思います。この人、総理大臣も経験した副総理ですよ。漢字の読みにはめっぽう弱いですが…。


 私の不安を以下に述べます。

 麻生さんの言う通り、ギリシャのように国家の破綻はないとしましょう。しかし、ここ20年のみならず、数十年に渡って政府与党は税収以上の予算を組み続けた結果が1,103兆円の途方もない借金です。1年の金利は20兆円にも上ります。


 毎年の税収の中からザックリ20兆円を利子分に充て、予算が組めなくなるから新たに借金をして2020年度も過去最高の100兆円を超える予算を組みました。これでは借金は“雪だるま式”に増えていくのは火を見るより明らかで、「うんこ算数ドリル」を解いている小学生でも分かります。


 今年度の利子分の20兆円があったら何ができるでしょうか。規模が巨額過ぎて正直なところ、見当がつきません。ザッハさん設計の新国立競技場は予算2、500億円

ほどだったので、4個。実際に完成した新国立は1,560億円ですから6個作ってお釣りが640億円。当時の建設費が約350億円の東京ドームと、約307億円の味の素スタジアムを賄えそうな金額です。

1機約100億円の最新鋭のステルス戦闘機F35Aなら100機購入可能なので、1機くらい墜落しても痛くも痒くもありませんね。“おもいやり予算”と揶揄やゆされる在日米軍の駐留費などの経費の総額は約160億円。2020度の防衛予算は過去最大と言っても5兆3,000億円なので、15兆円近く浮くことになります。

総経費が3兆円と言われる2020オリ・パラ東京大会の場合、6回開催できまる計算ですね。否、新国立など競技会場は使い回しがきくので、10回以上は可能でしょう。


 冗談はさておき、現実的な話に戻します。最近の新型コロナウイルスの感染拡大に対する景気浮揚対策として政府は国民一人当たり1万数千円とか2万円とかの現金給付案を打ち出しました。配布対象も低所得者層か全世帯かはっきりしません。一方、アメリカのそれは総額1兆ドル(約107兆円)。国民一人当たりの給付額は約10万円です。もし、国の借金の利子の返済分20兆円が自由に使えるならば、緊急経済対策の給付額に汲々きゅうきゅうとする必要はなく、大盤振る舞いが可能です。

令和2年2月1日現在の国内総人口は1億2,601万人。国民一人ひとりにあまねく10万円を給付しても12兆6,000億円。ひとり3、000円分のマスク(送料込み)を配布しても3,780億円。まだ7兆は残る計算です。ワクチン開発費や入院用の病床の増設だって余裕で対応できそうです。

 消費税が8%から10%になりましたが、2%の増税で期待できる税収は約4.5兆円。少し乱暴に1%当たり約2.25兆円相当と仮定して、毎年20兆円の利子返済がないとすれば、消費税なんかゼロでも日本の国家予算分は賄えるという話です。


どうですかー。

 借金漬けの国家財政にのほほんと全く危機感のない総理や財務大臣ですが、このまま元金の返済に目を背け続ければ、借金の総額は早晩2,000兆円になるでしょう。元金が2倍になれば、毎年の利子分も単純に2倍の40兆円になる計算ですよね。債権者が日本銀行や銀行に預金している国民だからといって手をこまねいていい問題かどうか。何も対応を考えない国会に、1日当たり約1億円の経費がかかっているらしいです。もう少し真面目に考えなければいけない問題です。こんな損得勘定もできない議員や官僚に任せておいたら、日本の未来は“”です。みなさん声を上げましょう。

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