第32話ペンチで殴るな。

「んで、どすんや?。」


「ふぇ?。」


メイクの問いに腑抜けた声で答えるユウト。


「だーかーらー!、何か要望はあるかって言っとるんや!。」


そう言われるとユウトは顎に手を付け考え始める。


うーんそうだな、義手が出来たとしても何もなきゃ魔法に頼りきって理事長戦みたいに滅多打ちになるしな〜。


あ、そうだ。


「あのさー、義手にナイフ仕込んでくんない?。」


それを聞いたメイクは。


「はぁ?。」


何言っているか分からん状態だった。


ユウトはここまでの経緯を話した、するとメイクはあー、と言った感じで目を回していた。


「てことで、タングステンてある?。」


ユウトが聞くと、メイクは目を回してるのを直しながら返答する。


「タングステン?あー確か奥の倉庫におったようなぁ〜。」


タングステンとはまあ、簡単に言えばかなり硬い金属だな。


奥の倉庫に向かっていくメイクに俺もついていく。


「ここが倉庫や。」


....馬鹿でかいやん。


メイクにつられてユウトまで鈍ってしまう。


そのくらいでかいのだ。


元の世界で比べると学校の体育館倉庫3つ分くらい?。


「よぉーし、さがすか!。」


メイクはこの通りやる気満々である。


まあ、俺の義手を作ってもらってるんだし、手伝うのは当然だよな。


そう思いながら2人で探し始めるのだった。


タングステンが見つかったのは、探し始めて2時間を超えたあたりだった。


「おぉーい、ユトー!見つかったでー!。」


ようやく見つかったか、てか、ユトって誰だよ。


そう思いながら声が聞こえた方に向かう。


「おぅ、見つかったか、てか、ユトって誰だよ。」


そうユウトが聞くとメイクはそっぽを向いて言ってきた。


「だってなぁ、お前の名前ユウトのウつけると呼びづらいんや。」


....それならいいや、これ以上反論してもペンチで殴られるだけだし。


話題には出してないが、さりげなくユウトはこれまでに3回も殴られているのである。


「んで、タングステンはどこだ?おれが運ぶから。」


「ん。」


メイクがそう言いながら指をさした先にはメイクよりでかい金属の塊があった。


「おいぃ、これならもっと早く見つかっただろ。」


ユウトはため息混じりにそういうと、メイクはすぐに反論した。


「だってなぁ仕方がないやろ!、金属っていうてもいろいろあるんや!一つ一つ調べればこんな時間になる!。」


そう言われながらメイクの腰に常備されているペンチで殴られる。


めっちゃ痛い....てか!腫れてきてない!?。


そんなこんなでメイクよりでかい金属の塊を魔金属生成でコンデンサーみたいにして金属の塊を運んでいった。

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