第14話 ボーリング対決

こうして無理矢理、休日に蒼馬を連れ出してROUND1に来たけれど、ROUND1自体は本当に久しぶりで、多分小学生以来。腕を組んだりしたけれど、嫌がられなかったし、それに周りからもカップル見たいに言われてた♪蒼馬を貶すような事言ってた奴はシメたかったけど、蒼馬の手前、頑張って我慢もした。何となくボーリング慣れしてそうな蒼馬が格好良く見えて、誤魔化そうと勝負を仕掛けたのだけど、どうやら、失敗だったみたい。

1ゲーム

蒼馬163

明梨105

2ゲーム

蒼馬178

明梨108

3ゲーム

蒼馬229

明梨123

と、着々とスコアが広がっていく!?

と言うか、蒼馬が凄く上手くなっていってる!最初の方はまっすぐ投げたり、曲げようとしても上手く曲がらなかったりしてたのに、今ではカーブもまっすぐも使いとなしている!?ぐぬぬ・・・。この際お昼は私の敗けで良いけれど、でも、一泡吹かせないと気が収まらない!

「んで、またリベンジ?」

何よその勝ち誇った笑みは!・・・こうなったらアレを使うしかないようね。

「・・・ぅう・・・うっ」

「!?ごっごっごごごめん!」

秘技!女の涙!

「ぅっ・・・つぎは、かつもん・・・っ」

「わかった!わかったからぁ!」

どんな手段でも勝てば良いのよ。


4ゲーム

蒼馬104

明梨143

「やったぁあー!!!」

「っぐ、ずるい」

「これも私の武器よ!」

そう言ってウインクすると、悔しそうだけど楽しそうな蒼馬が笑う。

「はぁ!負けた負けた!」

心なしか勝ったときより楽しそう。ドM?笑

「じゃあ腕フラフラだし、終わりますかぁ」

「負けた人はボール戻すのよろしくぅ~」

「あっこら!」


4戦1勝3敗

久しぶりで初めてのボーリング

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