11-2話 魔法学の期末テスト
「と言うわけで始まりました。『赤点回避できるのは、どっちだ。第1回魔法学期末実技テスト
司会は、人間代表の
手渡されたメモを読み上げた静馬は、折りたたみテーブルと椅子を広げ解説セットを準備する針田を見た。
「メモ通りだ。良い魔法勉強にもなるから、静馬にも見学してもらうと思ってな。ただ見るよりは、解説方式の方が楽しいだろう」
「魔法の勉強…それって(魔法少女)ましず になった方が良くない?」
「好きにしろ」
好きにした所で、ましず は『台本』と書かれたメモを読み上げた。
「えーっと、まずはルールの説明です。
本来持っている魔法のみのバトル。マジックアイテム及びアプリ魔法の使用は不可。もちろん直接攻撃による攻撃は減点、もしくは失格、即赤点決定になります…って、解説の針田さん、これはりんり選手には不利なバトルに思われますが」
「いやいやいや。りんり選手はアリジュガーラネッモ学園 針田特別講師の授業を受けていますからね。授業の成果がどうでるか(声の強さ2割り増し)楽しみですよ」
「そうですか…うん、そうですね、期待しましょう。
さて、今試験の会場は魔法で暴れ回っても良いように『檻 / レベル5』の魔法で異空間になっております。
針田さん、背景は…これは人間世界の高校で、屋上ですね」
「はい。光と魔族の心理状態を配慮して、どっちでもない世界を選んでみました」
ましず の視界に、りんり達の姿が入ってきた。
「さぁて、選手の登場です。
まずはりんり選手。
アリジュガーラネッモ学園の特別クラスの2年生。好きな教科は体育。苦手な教科は数学、理科、国語と…(針田の表情を見て)の元気いっぱいの魔族女子。
続きましてリルディ選手。サンシャソルト学園の2年生ですが、現在は休学中。好きな教科は家庭科、嫌いな教科は国語、数学、理科、社会、魔法学という…女子力の高い光属性の男子生徒。
りんり選手は黒、リルディ選手は白のジャージで反パン着用です」
「彼女たちが通う権力とマネー重視の私立学校の制服は、色々な魔法効果を持っているので、特殊効果なし のバトル着になります。りんり選手の戦扇も、100均で購入した 魔力効果なしの扇子です」
「りんり選手は口からブレスを吐き出して魔法が出ますから、乙女の配慮ですね」
針田は解説席をふわりと離れ、りんり達の方に空中移動する。兼任の審査員を始めるため。
「時間制限は10分。戦闘不能か『降参』と言うかまで。
では、始め」
針田が離れたのと同時に2人は後方に大きく飛び退いた。
最初に魔法を発動させたのはリルディだった。
「10分なんていらない。あっという間に片付けてやる。
光球 / レベル5」
両手の平を広げたリルディの指先から小さいが強い光が生まれ、四方八方に飛び出した。
「先制攻撃はリルディ選手。小さな光が意思を持った生き物のように、りんり選手に向かったぁ」
「光の魔法。ダメージを受けるのか眩しいのか、効果は人それぞれになるから、見分けが難しいんですよね」
「それに対して りんり選手は…光に当たらないように交わして行きます。華麗なステップです。
ですが、光球はなかなか消えません。りんり選手を弧を描きながら、追尾します」
「んもう、ねちねちと来るわね」
りんり は文句を言いながらも光球に触れないように息が切れることなく、交わす。
「まだまだ」
ニヤリと笑いリルディは両手の平を広げた。
「おおーっと、リルディ選手、追加攻撃です。光球10個、いやもう10個。20個をさらに飛ばしたぁ」
「ふむ、リルディの光球は目くらましの効果のようですね」
解説の針田は、ましず に手渡しながらハリネズミサイズのサングラスをかけた。
「そうですね、屋上のフィールドは真夏の太陽かスポットライトを浴びたかのようです」
「さて、この状態で、りんり選手がどう動くか…楽しみですね」
針田は微動だにしない教え子を見つめる。
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