余裕がほしいが、余裕はない。
”それ”をやると自分のダメさを思い知らされて、いいだけ落ち込むと言われていることがほかにもあったと思うけど、私にとっての車の運転も”それ”だ。
これまで書いたエピソードのほかにも、いろいろなドッキリやヒヤリがあった。
最近、「右直事故」なんていう言い方を知ったけど、対向の直進車の合間を縫って自分が右折しなければならない時、タイミングをはかるのは本当に難易度が高い。
ただでさえ大変なのに、対向車線にも右折車がいると直進車が見えづらくなって、さらに困る。そういうの、なんとかなりませんかね。
夫のM夫くんは、黄色になるまで待てばいいんだよって言うけど、またまた私の後ろの車が「ちょっとの隙を見つけて曲がれよ!」とヤキモキしてるような気がして、それなりの秒数に対向の直進車が来ないとみるや、グイーンと右折にかかる私とラチ男。そして、対向の右折車をかわす位置まで来ると、その陰から直進車が現れる!!
あぁ、危ないっ!!
あの、冷や汗感。
慌ててアクセルを踏み込んで、少しでも早く交差点を抜け出そうとするのだけど、しばらくドキドキがおさまらない。
絶対に、寿命が数日は縮まっている。
ある時は、信号待ちの間にバッグの中身をゴソゴソと探っていて、そっちに気を取られたためブレーキから足が離れ気味になっていたらしく、気づくとオートマのラチ男がクリープでソロソロと横断歩道の上を移動していた。
慌ててブレーキを踏み込んだけど、もしも歩行者がいたら!?
と、考えるだに恐ろしい。
いちいち自己嫌悪に陥る。
あまりにダメダメなことが続くと、こんな自分は生きてる価値もないとまで思う。存在自体が恥ずかしい。
大げさに聞こえるかもしれないけど、公道の上で、たった一人で、知らない人たちの視線の中にいると、本当にそこまで思うほどヒヤヒヤで、プレッシャーがすごい。
とにかく余裕がない、なさ過ぎる。
余裕を持つためにどうしたらいいか、私は考えた。
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