休暇の取り方

 日本では、今日からちょうどゴールデンウイーク(GW)に突入ですね!(2019年4月27日現在) 

 なお「ゴールデンウイーク」は和製英語でアメリカ人には通じません。

 しかも、Wikipediaで確認したら、日本の映画業界用語(?)なんですね。

 なのでNHKでは宣伝になるから使えないとか……。「大型連休」が正しい標準語(?)みたいです。


 ここアメリカではもちろんGWは無く、普通に平日です。

 

 さて、アメリカの「祝日(Holiday)」ですが、州ごとに違います。

 まず連邦が定義した祝日があります。そして、さらに州ごとに追加の祝日が決まっています。ただし、その「祝日」が「休日」かどうかは会社次第です。

 

 官公庁や銀行系は「祝日=休日」です。大手企業も同じでしょうか。小売り系サービス系は当然「祝日≠休日」です。

 一部の企業では、「祝日≠休日」ですが、祝日の分を有給としてくれます。なので、自分の都合に合わせて休めます。



 アメリカでの大型連休は、11月の感謝祭(Thanksgiving Day)で11月の第四木曜日(この日はアメリカ全体が休日)を中心とした、その週1週間を有給と組み合わせて休む、がまず一つ。

 

 もう一つは、12月25日のクリスマス(Christmas Day)(この日もアメリカ全体がほぼ休日)を含む1週間を有給と組み合わせて休む、がもう一つ。

 クリスマス休暇は、年末まで含めて有給取る人が多いです。


 なお、アメリカは正月休みは無いです。1月1日のみ祝日/休日です。

 1月2日が平日なら、そこから会社も学校も始まります。日本人的には「正月三が日」を祝いたいのに悲しいです。

 

 まあこのように、長期休暇は、基本的に祝日に自分の有休を組み合わせてつくるというのが、標準的な取り方ですね。


 夏休みは皆適当に有休を使って一週間(連続9日~10日)とか普通に取ります。もちろん仕事のスケジュールを調整した上ですが。


 

 有給休暇の日数は会社によって違います。一例として、私の勤める会社(某業種サービス系のIT・開発部門。標準的な中小企業)では、祝日が休日でない分、有給休暇として年間15日分もらえます。休日な祝日もあるので実際の休みは+5日ほどでしょうか。

 勤続10年を超えた今は25日分ですね。あ、ちなみに週休2日制です。

 

 少し特殊な形態の会社なのであまり一般的だとは言えないかもしれませんが、それでもアメリカではよくある形式です。

 私の場合は日本への一時帰国とかで長期休暇があると便利なので助かっています。

 使わなかった有給は、次年へ持ち越せます。うちの会社では10日分です。


 なお、有給は半日単位でとれます。他に、「シックリーブ (Sick Leave)」という病欠専用有給制度()があり、医者に行くとか病気で寝込んだとかの場合は使。1時間単位でとれます。年間10日分あったと思います。つまり、年間10日は病気で休んでも心配なしですね。

 なお、有給の日数は積立制です。1月1日は0で、2週間ごとの給料日に追加されます。例えば年間15日付与だと、年26回給料日なので、給料ごとに4.615時間分の有休の権利が得られるという事です。

 アメリカでは隔週の給与振り込みが普通です。

 

 他に近い親族が亡くなった場合は5日休みがもらえます。あと、アメリカでは陪審員制度(jury duty)があって、その陪審員選択手続きに呼び出される場合も有給です。

 私の勤める会社の私の部署はかなり適と……、いえ、融通が利く(フレキシブルといいます)ので、休みが許可されないなんてのは殆どありません。

 社員の休みにプロジェクトを合わせる感じですね。


 昔日本で働いていた時は、有給なんて取れませんでした。転職した時は、元の会社で残っていた有給は殆ど取っていなかったのに全て失いました。最後にまとめてとろうとしたら拒否されたのです! 日本ではよくある話ですね。

 アメリカへ来る直前に働いていた会社は、それなりの大手だったのですが、休みなんて取る間もなく忙しく、というか日本的SE業務で、夏休みで休みになった途端、熱を出して寝込むというような感じでした。

 なので今の勤務状況は天国のようです。まさにこの点でも異世界を感じます。

 

 といっても、いまだに「有休をとる」ことに微妙に心理的抵抗が抜けきれないのは日本人として染み付いた呪いでしょうか……。(いや性格かもしれませんが)

 代わりに、有給申請してきた部下には理由も聞かずに無条件許可しています。


 一応言っておきますが、上記の様子は、会社や業種、部門、雇用契約形態で大きく変わるのですべてがそうだとは言えません。あくまで私の会社の場合です。

 でも、IT系開発系の知り合いの様子から考えるに、IT系の会社は大体こんな感じだと思います。他の業種は分かりません。

 大手の企業は、これに加えて、福利厚生がもっと良くなるという感じでしょうか。(フリーランチやフリーのジムとか、いい保険とか、凄い給料とか)


 さて、異世界ものの話では余り休暇の話はでないですよね? 知識チート物の店舗経営物で現地人に休みを(!)とかいうのがあったような気がしますが……。

 まあ、勇者や冒険者は自由業なので、休みを取るのは自分次第・自己責任ですか?


 拙作の事を振り返ると、神官・巫女とか、官僚とか、軍・騎士・衛兵とか、そういう人たちがどういう勤務形態なのかはこのエピソードを書くまで考えていなかったような気がする。王国にも祝日という概念ってあるのだろうか?

 

 

 ところで、日本の領事館は、現地の祝日と日本の祝日の両方が休日になります。しかも昼休みは窓口が閉まる上に、九時五時業務です。領事館に用事があったら仕事を休むしかないです。そして、日本の祝日を把握しておかないと、手続きにいったら、平日なのに休みだったなんてことが起こります。

 海外へ旅行へ行く時は、そのあたり気を付けた方がいいですよ。

 

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