第99話 北海道支部代表

「皆、席に着いて」


先生の言葉に皆従って椅子に座る。


「今日から二日間に渡って北海道支部との交流会が行われる。そこで北海道支部の一年生の代表は全員このクラスで授業等を行われるから」


先生はそう言うと扉を開けて何かを話しているみたいだ。

そこに居るのだろうか?

北海道支部の一年生全員って事は俺と戦う代表も居るって事だよな。

……それにしてもどうりで後ろの席に机と椅子があるわけだ。通常の教室では俺が一番後ろの窓側の席だけど、今は後ろから二番目となっている。

新しく、机と椅子を設置してあるため教室はいつもよりも狭く感じる。

先生に誘導されながら、北海道支部の生徒達が教室に入って来る。

制服は本部、支部によって違うため、北海道支部の生徒達の制服は俺達とは違う。


「えっと自己紹介をして貰うよ」


先生はおどおどと進める。


「えっと、先ずは北海道支部の代表でチーム[チャレンジャー]のリーダー神田翔君」

「はい」


あれが北海道支部の一年の代表神田翔。

金髪でこのクラスの女子達がきゃきゃとうるさくなるなる程のイケメン……嫌、紫音の方がイケメンだ。それよりも気になるのは右肩に乗っている……何だ?……犬か?雷を帯びていて顔が三つある。これはケルベロス。

紫音の話では雷属性の魔法を使う家系の人間だと聞いているが、あのケルベロスは何なんだ。


「神田翔です。二日間宜しくお願いします」


皆、あのケルベロスに触れないのか?

女達は神田本人に夢中でケルベロスが目に入って無いのか?


「あのケルベロス。ぬいぐるみでは無そうだけど、何なんだろう?」


前の席に座っている紫音が俺と同じ気持ちで居てくれた。

紫音の言う通りだ。


「次は……」


先生はケルベロスに触れる事無く、紹介を進める。

自己紹介をするなら、肩のケルベロスの紹介も頼みたい。


「北海道支部、チーム[チャレンジャー]の副リーダーの服部総助(はっとりそうすけ)君」

「はい」


神田翔と同じチームなのか。

黒髪で鋭い目付きの男だ。


「同じチームに居るなんて……」


紫音?

服部って奴の事を知っているのか?


「紫音、知っているのか?」

「うん。彼は魔法の進化……白魔術オーバーライドの忍術を扱う一族の服部家の時期当主と言われている男だよ」

「忍術を」


忍術って聞いた事はあるけど実際に使える人間が居るなんて、それに同じチームには神田翔まで居る。チーム[チャレンジャー]ってかなり凄いのでは……

嫌、俺達[アブノーマル]だって負けない位の実力はあるはずだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る