第13話ぶつかり合う炎

(くっ……檜山仁は普通の炎系の能力者じゃな無い。どうにかして檜山仁の能力を見極めないと)




俺が放った炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)の炎は俺の目の前でまだ燃えている。


再び檜山仁の紅の炎は回転しながら右に左に四方八方連続で放たれる。


檜山仁が放った炎の後には俺の放った炎が消えていた。


これで1つ分かった事がある。


俺の放った炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)の炎は檜山仁の炎に負けてしまう。


……嫌、可笑しいだろう。


俺の炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)の炎を燃やすような炎……


そんな能力があるのか……




「やはり、普通の炎と違って消すのに時間がかかるな」




檜山仁の姿が目に映る。


もう俺の炎を消したのか。


嫌、真ん中だけで左右はまだ燃えている。


それに檜山仁は余裕な感じだ。


檜山仁の右手には紅色の炎が手を覆い尽くす様に燃えている。




「レヴァンティンをさっさと渡せ……もうお前に勝ち目は無い」




ふざけるなぁ。


こんな所で死んでたまるか。


俺は勝つ。


俺は炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)を檜山仁に向ける。




「……お前じゃあ……俺には勝てないだよ」




檜山仁のその一言は廃工場に響き渡る。


檜山仁は構えると右手を俺に向かって殴り付ける。


俺と檜山仁の距離では檜山仁の拳に当たる訳も無い。


その代わりに紅色の炎が回転しながら俺に向かって来る。




(……くそ、炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)での防御は一度破られてる)




俺が出来るのは……


俺は炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)を強く握る。


炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)は激しく燃え上がる。


炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)の全てが炎に包まれる。




「うおおおぉ」




俺は檜山仁の紅色の炎に炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)に包まれた炎で上から叩きつける。




(行ける)




炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)から伸びた炎は檜山仁の紅色の炎を真っ二つにしながら檜山仁に向かっていく。


このまま行けば……


まただ、檜山仁の手元から炎の勢いが急激に増す。


何だ?何で一気に炎が増すんだ。最初は手を抜いているのか?


さっきまで檜山仁の紅色の炎を真っ二つにしていたのに……


勢いを増した檜山仁の炎と俺の炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)の炎がぶつかる。


檜山仁の炎は俺の炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)の炎を押し返す。




(何て威力だ)




その威力に俺は次第に後ろに押されてしまう。


……俺の背は壁に当たる感触がした。


このままじゃあ……


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