文明が崩壊した世界で、壊れたラジオと共に過ごす最後の1週間。
最初はサバイバルものかと思いきや、途中で明かされる主人公の性別や、角材のエピソードの生々しさが、物語に絶妙な緊張感を与えています。
淡々と進む日記形式の物語ですが、読み進めるにつれて少しずつ状況が明かされていく構成に引き込まれました。
「戦争か? 自然災害か?」 「もしかしてゾンビもの?」 「クリスマスに終わりが来るなら隕石?」
……と、短い文章の中からヒントを拾い集め、背景をあれこれと想像する時間がとても楽しかったです。
全てを語りすぎず、読者に想像の楽しみを委ねてくれる、とても新鮮な読書体験でした。 良いひと時をありがとうございました。