源三郎江戸日記(弟五部)
源三郎江戸日記(弟五部)23 昼時になったので近くの庄屋の家に行き、茶を貰い握り飯を食べたのです、もう直ぐ国境じあがと言うと、この先に川がありますが橋を渡ると天領地です、時々天領地か
源三郎江戸日記(弟五部)23 昼時になったので近くの庄屋の家に行き、茶を貰い握り飯を食べたのです、もう直ぐ国境じあがと言うと、この先に川がありますが橋を渡ると天領地です、時々天領地か
源三郎江戸日記(弟五部)23
昼時になったので近くの庄屋の家に行き、茶を貰い握り飯を食べたのです、もう直ぐ国境じあがと言うと、この先に川がありますが橋を渡ると天領地です、時々天領地から逃げてくる百姓、
がいます、なんでも税の取立てが厳しいらしくて、暮らせなくなったと言っていますと言うと、坂口が藩から開発資金を出して、新田を開発させています、2000石あまりは開発しましたと、
言うので、
代官から文句は言うて来ないのかと聞くと、ご家老が逃げ出すのは、治世が悪いからだと、つつばねておられます、文句があらば幕府の評定所に訴えでれば良いだろうと言われていますが、
何も言えないので、諦めているみたいですといったのです、橋はどこが管理しているのじあと言うと、我が藩が補修もしていますと言うので、代官は半分負担しないのかと聞くと、しませ、
ぬ、
天領地内には橋が壊れたり、がけ崩れ、等の場所が沢山あると言う事ですと言うので、税だけ取って何もせぬ訳か、江戸に帰ったら良い役目につこうと、せっせと賂を贈っているのじあろ、
う、懲らしめねばと言ったのです、それでは馳走になったと馬に乗り国境に行き橋を渡ったのです、なる程大きな川じあな、これなら城下から帆船で航行できるな、しかし船は見当たらぬ、
がと言うと、
この先で通行税を取っているので、城下からは陸路で行き天領地を過ぎたところで船に乗せるのですと言うので、いくらの税を取っているのじあと聞くと、総て船一隻あたり4分を取って、
いますと言うので、それは高いなと言うと、商人くらいしか金は出せませんと言ったのです、川沿いを陣屋の方へ進んで行くと、船着場があり番屋が建っており役人2人がいます、3隻の、
船が荷物を積み込んでおり、
商人が役人に通行税を払うと、通行許可と言う紙を渡しており、商人が船の荷物に貼り付けたのです、近づいて何をしているのだと聞くと、税を徴収しているのだと言うので、代官の指示、
かと聞くと、代官様を呼び捨てにするとは、何ものだと言うので、諸国巡察視の村上源三郎である、勝手に税をとる等けしからぬ、直ちにこの番所は廃止すると言うと、ハハハッと平伏す、
るので、
毎日いくら集まるのじあと言うと、大体10両位ですと言うので、月に200両じあなと言うと、ハイと言うので、何に使っているのじあと聞くと、私たちには、わかりませんと言ったのです、
船による通行税は廃止した、奉行にわしの命令である逆らえば厳罰に処すると言っていたと言うのだと言うと、ハイと言うと帰って行ったのです、看板を外して裏に休み処と書いて架け、
替えたのです、
横に自由に中に入り、使用しても良いと書いたのです、商人にこれからは税は無料とすると言うと、有難う御座います、大変助かります、無税なら近隣の者達も、この水路を利用できます、
と喜んだのです、それでは行くぞと言うと陣屋町に向かったのです、役人が代官に諸国巡察視が来て税の徴収はするなと言われた事を言うと、何ここに来たのか、暫くは中止せい、直ぐに、
いなくなる、
鶴蔵と島本屋を呼んで来いと手下に命令したのです、二人が来ると、諸国巡察視がこの地を巡察に来た、いなくなるまでおとなしくするのだ、茶の生産者どもに適正な値で売っていると言、
わせるのじあ、言う事を聞かないと、巡察視が帰った後は命の保障はしないと脅かすだと言うと、わかりました、まかせてくだせえと鶴蔵が言ったのです、2人は帰って行くと、税の徴収、
は代々やっている事じあ、
なんとでも言い逃れが出来ると言ったのです、源三郎達は居酒屋に入り、酒と肴を頼み、女中に鶴蔵の博打場を聞くと、女郎屋の放れでやっているそうだ、イカサマで巻き上げられるので、
やめて置きなせえと言ったのです、山形達は手入れをしてうむも言わさず金寸を没収して、さら鶴蔵ともども、全員代官所の牢にいれておけ、茶ッ葉生産する者の代表をここに連れて来て、
くれと言うと、
承知と言うと居酒屋を出て行ったのです、暫くして茶葉生産者総代の膳衛門ですと言うので、鶴蔵に脅かさのれているのじあろう、島本屋はどれ位の値で買い叩いているのじあと聞くと、
それを言えば巡察視様がいなくなると殺されますというので、鶴蔵、島本屋、代官は江戸に送り、遠島にするので安心しろと言うと、通常の半値です、これではとても暮らしていけませ、
んと言うので承知した、
後で白州に呼ぶので、証言するのだと言うと、ハイと言うので、一旦家に帰らせたのです、それでは行くか坂口達は諸国巡察視の配下じあと言うと、承知しましたと言うので、島本屋に、
行き、諸国巡察視の村上源三郎じあ、茶葉取引の不正を調べにまいったというと、お代官の許しを得てやっていますと言うので、そんな事は関係ない、家宅を捜索する蔵の鍵を出せださ、
ねば、
鍵を壊して調べるぞと言うと、そんな無体なと言うので、早くしろと言うと中からそれは無体ではないかと浪人5人が出て来たので、邪魔するとそなた達も同罪じあぞと言うと、面白い、
と刀を抜いたので、ばかめ、わしに逆らうと打ち首じあぞと言って、エミ懲らしめてやれと言うと、頷くと抜く手も見せず右左に切り結ぶとあっと言う間に5人はぐわ~と言って、刀を、
落としたのです、
エミが峰で、片っ端から肩を打つと全員転がったのです、坂口島本屋を始め全員縛りあげろというと、6人を縛り上げて、島本屋の懐から鍵を出して、蔵を調べると、千両箱が並んでおり、
3万両があります、手文庫から代官への賂の書付があり月に100両を渡しています、茶葉の支払いの帳簿と賂の書付、3万両をを没収して引き立ててて代官所に行くと、代官の黒田十内です、
と言うので、
こ奴らは巡察視に逆ろうた、吟味いたすので白州に連れていけというと、ハハハツと言うと白州に座らせたのです、まずは、諸国巡察視に危害を加えようとしたのは、許しがたい全員斬首、
申し付けると言うと、島本屋が私は命令しておりませぬ、この浪人達が勝手にやったのですと言うので、雇い主はそなただろう罪は逃れられぬと言うと、代官が浪人の打ち首は仕方ありま、
せんが、
雇っただけの島本屋も打ち首とはちと厳しくありませんかと言うので、そう言うなら仕方ない、蔵にあった金子は総て差し出すなら命は助けてやろうと言うと、総て差し出しますと言うの、
で、わかった、全員の縄を解けと言って、浪人共はこの地を永代追放とする、直ちに出て行くのじあ、留まれば斬首にするぞと言うと、全員が出て行ったのです、さて島本屋はまだ罪をお、
かしておると言って、
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