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「どういう人間が来るんだ、元から特殊能力を持ってる人間とは言ったって、あの戦いにまともに参加していたわけではない人間も来るんだろう?」「それはそうね。この一年半の間に、【ナレッジ】を介さない形で力を得た人間もいる。けど、そういう人たちにも、ちゃんと説明はしてくれてる」「君は説明してないのか」「私は説明を頼んだだけ。ちゃんと、財力も権力もごく一定を持ち合わせている人間がいて、私はそういう人に頼んだ。お金を使った、正式な依頼としてね。確かに、私の千里眼は有効だわ。だけどね」三次元世界に限りなく近い、三・五次元の世界。極限まで三次元世界の名残を残した異次元世界。決して真っ直ぐには建っていない、鉄筋の建物。道路を構成するアスファルトに入っているひび。そんな歪んだ世界を彼女はひたすら歩いていく。僕もそれについていく。彼女がふいに振り向く。そして左手の人差し指を右目に当てた。「私はちょっと口下手なの」
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