Phase 05 ― banquet without Alice(アリスのいない宴)

飛び降りた足が、軟らかな土を踏んだ。

銀色のもやは、意外なほど眩しかった。それは鏡の向こう側が薄暗かったからかもしれない。

フライズは辺りを見回した。

ジェンの家の居間で鏡に飛び込んだ筈だが、今フライズがいるのは森の中だった。木立が周りを取り囲み、太陽の光が、遥か頭上の枝葉の隙間から、僅かに地面に届いている。

ジェンもここへ来たのだろうか。

「おーい! ジェ――ン!」

大声で友人の名を呼ぶ。しかし返事は無い。

木立の合間に、細長く道が続いている。どちらへ行けば良いのかも分からないので、仕方なしに、フライズはその道を歩き始めた。

「……あれ?」

暫く歩いたところで、フライズは、遥か前方に複数の灯りのようなものが見えるのに気付いた。何だろう、と訝りながら近付いてみる。

それは長いテーブルだった。

森の中に、広場のようにぽっかりと空いた部分があり、そこに白いテーブルクロスを掛けられたテーブルが横たわっている。背の高い背凭れのついた豪奢な椅子。テーブルの上には、骨付きの大きな肉やプディング、数々のグラス、ワインのボトル、取り皿やスープ用のボウル、大小さまざまのキャンドルなどが整然と揃えられている。テーブルの右端から左端まですっかり眺め終わって初めて、フライズは一番端の最も大きな椅子に、一人の女性が座っている事に気付いた。

「あら、こんにちは」

女性もフライズに気付くと、にこやかに挨拶した。女性の格好に、フライズの目が点になった。頭には、絵本に出てくるような大きな深いえんじ色の王冠を被り、同じ色のドレスと手袋を身につけている。右手には王尺まで持っていた。

「こ……こんにちは」

「招待されている方かしら?」

「えっ?」

フライズは戸惑った。森の真ん中のパーティーになど、招待された事はない。

「――それとも、パーティーの主役かしら?」

「ええと……ごめんなさい、分からないんです」

正直にフライズが話すと、耳元で甲高い奇妙な声がした。

「まずは自分の名を名乗るべきだよ。赤の女王陛下の御前だよ」

「だ、誰?」

驚いて左右を見回す。すると、目の前に鳥のような生き物が飛んでいた。良く見ると、蝶の形をしている。但し、羽根が随分と分厚い。

「君は何で出来てて誰なんだい? 僕はバタートーストで出来てる蝶だよ」

「トースト?」

フライズは目の前の蝶をまじまじと見た。確かに、分厚いと思った両方の羽根はパンで、香ばしいトーストとバターの匂いがした。

「でも私、私が何で出来てるか、なんて――」

「何でもないかもしれないわ」

助け舟を出すように、赤の女王が口を挟んだ。

「お名前は?」

「――フライズ、です」

「フライズワイド。随分大きくなったのねえ!」

「え? 私を知ってるの?」

フライズの問いには答えず、女王はにこやかに微笑んで椅子から立ち上がり、自分の座っていた主人の席をフライズに譲って、自分はその斜め前の椅子に座り直した。

きらびやかな金色の椅子に果たして座って良いものか躊躇しながら、フライズは赤の女王の勧めに従う事にした。

「ハダリーの影も形も無いわねえ。聡明な女の子になったこと! ナイトの言ってた通りだわ」

ナイトという言葉で、フライズははっとした。森で目撃したあの白い騎士の事だろうか。しかし、フライズが口を開く前に、テーブルの上で先程のトースト蝶の声がした。

「どうかな。今は聡明な女の子でも、明日はゆで卵かもしれないじゃないか」

テーブルの上に目を落とすと、麦藁帽子を被った兎が歩いていた。

「あなた……ひょっとして、さっきの、バタートーストのちょうちょさん?」

「さっきまではね。今は兎だよ。明日は案山子かな」

「どうしてそんなにころころ変わるの?」

「じゃあ、君は変わらないのかい? 聡明な女の子ってやつは――」

兎が文句を述べた時、赤の女王が、

「お止めなさいな。大ガラスに食べられてしまっても知らないわよ」

と言って、兎の上に大きな銀の器をすっぽり被せてしまった。閉じ込められた兎は器の下でまだキイキイぼやいている。だが、何を言っているのかは分からない。それを見下ろして、赤の女王がにっこりと笑った。

「さあ、これでゆっくりお話が出来るようになった」

「あのう……赤の女王様、でいいんですか?」

フライズはおずおずと、どうしても訊きたかった問いを、ようやく口にした。

「私、友達を探してるの。女王様は見ませんでしたか? 私と同じくらいの年頃で、身長も同じくらいで、茶色の髪の女の子なんです」

「女の子は見てないわ。あなたは友達を探しに来たの?」

「そうなんです」

「でも、大ガラスが揺り篭(クレイドル)の蓋を開けたら、あなただって消えてしまうわ」

「消える――?」

「さっき、大ガラスが飛び立ったのよ。がらがら(ラトル)を壊してバイオリン(フィドル)を弾いて、謎々(リドル)を解きに行く。――ねえ、分かるかしら? 大切な宝物は一番奥に隠すものでしょう」

何と答えれば良いのか分からない。赤の女王の話は、フライズには殆ど意味不明だった。

「じょ、女王様――」

「はい、何かしら」

「女王様は、この森に詳しいですか?」

「それは、いつの森かによるわ。今の森は、道が頼りになるかも分からないもの」

相変わらず要領を得ない答えが返ってくるが、全てに疑問を投げかけていては話が一向に進まない。フライズは、細かい事は無視することにした。

「私、友達を探さなきゃいけないんです。どっちへ行けばいいか、アドバイスをもらえませんか?」

「でも、どこが森の一番奥かなんて、看板に書いてあるわけじゃないし」

赤の女王は、フライズに心から同情する顔で言った。

「残念ねえ、これが世界を丸ごと使ったゲームなら、どっちが盤の端だか、すぐに分かるのにね! 右に行っても左に行っても一緒なんだもの。しかも、答えのない謎々ときてるんだから!」

「そうとも限りませんぞ! その子が本物の子供なら――」

その時、森の奥からけたたましく叫ぶ声と、茂みを盛大に踏む足音がした。

「――朝食の前に毎日、在り得ない事を六つ信じる訓練だって、出来ている筈ですからな!」

フライズは、声の方向を振り向いて、椅子から飛び上がらんばかりに驚いた。白い馬に跨り、白い鎧を身に着けた騎士が勢い良く走ってくるところだったのである。騎士が手綱を引き、白馬は鼻先が宴のテーブルの脇すれすれまで近付いて、ようやく止まった。

「赤の女王陛下、ご機嫌麗しゅう」

騎士が馬から降りて、兜を取り、女王に挨拶した。兜の下の騎士は、てっぺんが剥げた白髪頭に豊かな白い髭を蓄え、大きくて穏やかな青い瞳をしていた。特に奇妙なのは、白馬の背中の荷物だった。木箱や布袋、銀の大皿、人参や玉葱の束、長い鉄の棒など色々なものがくくり付けられている。

赤の女王は、平然と騎士に微笑みかけた。

「白の騎士殿も、お変わりないようで」

「残念ながら、変わってしもうたのです――そちらの姫君にも、ご挨拶申し上げますぞ」

目を丸くして騎士と白馬をまじまじと眺めていたフライズは、姫君というのが自分の事だと気付いて慌てて答えた。

「こ、こんにちは騎士さん。ええと――」

「なに、格式ばる必要はありませぬ。某(それがし)は只の卵の殻のようなものでありますのでな。某の鎧が珍しいですかな」

「いいえ、その……私、ずっと、白い騎士はお話の中だけの存在だと思ってたの。森の中に騎士が本当にいるって、昨日、ううん、今日までかな? 知らなかったから」

フライズは話しながら、ジェンと森で騎士を目撃した日曜日は昨日なのか今日なのか、判断しかねていた。そのフライズの心中を見透かしたように、騎士はにっこり笑って言った。

「心配御無用。理由は二つありますぞ。一つ目、姫君が某を間近でご覧になって、某も姫君をこの目でしっかと見たのだから、これでお互いの存在を信じても支障は無い。二つ目、日曜日をいっぺんに二つ使えば、その分、二倍楽しくなりましょうぞ!」

「二倍って……。普通は、そんな使い方、できないよ」

「姫君はリデルでお生まれになったのだから、そうでしょうな」

赤の女王が騎士を窘めるように言った。

「仕方ないわ。私達も、最近はめっきり使わないのだから。冬の日曜日を来週と再来週の分までいっぺんに三つ使うと、三倍暖かくて三倍楽しかったものねえ! 懐かしいわ」

「仰るとおりですな。最近はもっぱら後ろ向きにしか記憶が働きませぬ。残念な事です」

騎士も、髭を捻りながら頷いた。

「ねえ、ところであなた、どこが変わってしまったの? いつもあんまり色々馬に乗っけてるから、どこが変わっても分からないわ」

「おお、そうでした」

女王に訊かれて、白の騎士が悲しげな顔になった。

「某とした事が、大ガラスに剣を奪われてしもうたのです」

「まあ……! 由々しき事態じゃない」

「全くもって仰せの通り」

フライズは、改めて騎士を頭の先から爪先まで眺めた。

確かに騎士は槍も剣も持っていない。だが、そのせいで締まりが無い格好になっているとも言い難かった。何しろ背後の白馬に青々とした葉付きの人参の束など載せているのである。剣が無くても支障ないのでは、と思いながら、フライズは精一杯同情する顔を向けた。

騎士は身振り手振りを混ぜて、熱っぽく語った。

「某が森の深遠におりましたところ、町の方角から雷雲の如き黒々と巨大な大ガラスが物凄い速さで飛来し! 某は真っ直ぐそちらへ向かい大ガラスと対峙致しましたが! 某が剣を抜こうとも大ガラスは少しも怯まず! 鋭い爪を某に向けて舞い降り! 某の必死の抵抗を嘲笑うかの如く! 剣を奪い――」

そこまで喋ると、騎士は肩で息をつきながら項垂れた。

「某の必死の追跡も実らず、大ガラスは剣を持ったまま森の向こうへ飛び去ったのであります」

「由々しき事態だわ」

女王が繰り返した。どうにか二人を慰められないかと、フライズが言った。

「ねえ、新しい剣を作る事は出来ないの?」

「そこが問題ではないのです」

悲しそうに、騎士が答えた。

「某の剣を、大ガラスが持っておるという点が、最も憂慮すべき事態なのです」

「そして――森の外へ行ってしまった」

騎士の言葉に、女王も頷きながら言い添えた。

「じゃあ騎士さん、大ガラスを探しに行こうよ! 剣を取り返さないと」

フライズが騎士を励まそうとしたが、女王は静かに首を振った。

「どうするべきなのか、私達には決められない」

「なんで――」

「私達は、実在する卵の殻のようなものだから」

「左様、左様。食べ終わった茹で卵の殻のようなものですな」

二人を交互に見つめて、フライズは躊躇いがちに訊いた。

「――あなたたちは、誰なの?」

赤の女王が、穏やかな黒い瞳で、真っ直ぐフライズを見つめた。そして、フライズの問い掛けには答えずに、

「あれを見て」

と言った。

女王の視線の先を辿ると、長い宴のテーブルの一番向こうに、もう一つ装飾の凝らされた椅子が置いてあった。フライズは小さくあっと声を上げた。椅子にはクッションが幾つも詰まれ、一番てっぺんに白と黒のまだら模様の子猫が、丸くなって眠っている。フライズの家のマメにそっくりだが、随分小さい。

「愛くるしい眺めでしょう?」

「うちの猫にそっくり。マメは、もう大人の猫だけど」

「そうねえ、リデルでは一人で子供のままでいるのは不可能ですものね。二人でなら、何とかなるかもしれないけれど。――さて、あの子猫は今、何をしていると思う?」

「……。……眠ってる?」

「そう。眠ってる。そしてね、夢を見ているの。じゃあ、何の夢を見ているのかしらね?」

フライズは面食らった。子猫を再び見つめても、静かな寝息で背中が微かに上下するばかりで、手掛かりはない。

「……分からない。私達に分かる筈ないと思う」

「つまり、正しい答えとは、そんなものだと思うわ」

女王が静かに言った。

「あの子猫があなたの夢を見ているとしたら、どう? あなたと私と、白の騎士殿も出て来る夢を」

「私の夢?」

「目が覚めたら、消えてしまう夢をね。そして蝋燭の炎を吹き消すように、夢をみるのを止めることができる。だってあの子猫は、私達の目の前で眠っているんですもの」

「そんなの――そんなの、酷い」

思わず胸の奥から涙が込み上げてきそうになって、フライズは叫んだ。

「でも……でも逆かもしれないじゃない! 私があの子猫の夢を見てるのかもしれない。どっちが夢を見てるのかなんて、誰に分かるの?」

切実な眼差しで訴えるフライズに、赤の女王が頷いた。満足げに微笑んでいる。

「それを決めるのは、あなたよ」

「いかにも」

白の騎士も大きく頷いた。

「我等はオズから参った。姫君はリデルでお生まれになった」

「リデル?」

「この世界よ」

赤の女王が答えた。

「始まりは合わせ鏡のこちら側でもあり、向こう側でもある。子供達は皆、リデルで生まれた――只一人を除いてはね。あの子と大人達は、名前の無い世界から来たの」

「名前の、無い、世界……」

「大人達が背後に遺してきた場所よ。日曜日が一度に一つしか無くて、記憶は後ろ向きにしか働かない世界」

「でも、私にとっても、日曜日はいつも一度に一つだった――」

昨日までは、とフライズは心の中で付け加えた。

「リデルは名前の無い世界の鏡だから」

女王はフライズの手を取った。女王の手は、柔らかく温かかった。持っていた王尺をフライズに握らせて、女王は言った。

「大ガラスはやがてリデルを覆い尽くすわ。本当はあなたに渡すべきではないのかもしれない。でも大人達はもう、ここには来られないでしょう。だから――」

フライズの両手に渡された王尺は、重くもあり、また鳥の羽根のように軽くもあった。その不可思議さに疑問を抱くのも忘れ、フライズは女王の瞳を見つめた。

「あなたが選んでいいと思うの」

「私が――」

「リデルに来て暫くして、大人達は、名前の無い世界でされていたのと同じように、子供を作り、家族を持とうとしたの。それが、臍の緒を知らぬハダリー、あの子以外の子供たち。……ハダリーの種から咲いた黄金の花、あなたは本当に彼らに愛されてきたのね。あの子に会って、あなたが決めるのなら、きっと彼らも受け入れるでしょう」

フライズは、自分の手の中の王尺を見下ろした。王尺は、黒檀のような黒い色をしており、艶々と光っていた。長い沈黙を経て、フライズは静かな覚悟と共に訊いた。

「――ジェンは、名前の無い世界から来たの?」

女王は微笑んで、頷いた。

「あの子は、何切れかのプディングのような存在。欠けたところが多すぎて、始まりの大人の仲間には入れなかったの。でも――哀しみを名前の無い世界に置いてくる事は、出来なかったのよ」

「私は――」

――私は、誰なんだろう。あの子猫の見ている夢なのだろうか。

それでも――そうだとしても、自分で選んでいい、と女王は言った。

「私が、選んでいい、って――」

「そうよ」

女王が答えた。

「フライズワイド、あなたの望みは何なのか、よく考えて。名前のある夢でも、あなたはあなただと――あなたはもう、知っているのよ」

己の意図を一つ一つ整理して、フライズは言葉を探した。

女王と騎士は、黙ってフライズの次の言葉を待っていてくれた。

「――私は……、ジェンに、会いたい」

「それが、あなたの意志ね」

「うん」

深く、フライズは頷いた。

「あなたたちは、どうするの?」

フライズが訊くと、女王と騎士は顔を見合わせた。

「某は、姫君を森の外れまでお送り申そう――無論、姫君がお望みならば、ですが」

「心配しないで。あなたが森を出たら、時間の流れが変わるわ。誰もいない森は、閉じられた本のページの中の物語のようなものなのよ」

女王の説明を咄嗟に飲み込めたわけではないが、『心配しないで』という最初の一言を信じる事にして、フライズは納得した。騎士が鎧でがしゃがしゃと音を立てながら、不器用に白馬に跨った。

「さあ姫君、お乗りくだされ」

「え? この馬に乗るの? 私も?」

「左様」

フライズは鐙に片足を掛け、片手に王尺を持ったまま、もう片方の手で馬の鬣を掴んで、どうにかこうにか身体を白馬の上に持ち上げた。騎士と馬の首の間に挟まる形でフライズが馬に乗ると、騎士が威勢よく手綱を引いた。白馬は高らかに鳴いて、走り出した。

振り返ると、赤の女王が椅子から立ち上がって、白いハンカチを振っていた。




二人を乗せた白馬は飛ぶように走り、瞬く間に森の外れに着いた。

「さあ姫君、某がお供出来るのは、此処までです」

フライズの目の前にあったのは、知っているようで初めて見る景色だった。

ジェンと一緒にトウシンソウを摘んだ川、その向こうには麦畑と、遠くに町の家々の屋根があった。だがそれらはみな、空を厚く覆う暗雲の下で、灰色にくすんでいた。

麦畑と川辺の草地が、青々と茂っていた時の形のまま、色を失って固まっている。

そのところどころに、人がすっぽり落ちてしまいそうな大きさの、黒い穴が開いていた。

穴の中には、何も無かった。

覗いたら吸い込まれそうで、近付く勇気は出なかったが、何故かフライズは一目で直感した。あの穴の中は、無だ。

フライズは馬上の騎士を見上げて、お礼を言った。

「白の騎士さん、有難う」

「何のこれしき。むしろ某は、姫君をお見送り出来る幸運に感謝しておるのですぞ!」

騎士はフライズに右手を差し出した。

フライズも右手を伸ばし、二人は固く握手を交わした。

「宜しいですかな、英語でどう言えば良いか分からぬ事柄があれば日本語で語るのですぞ。歩く時には親指を外側に向け――そうです、両腕と両手を開いて相手に向けるのです、――そして、己が何者であるか、決してお忘れにならぬよう!」

大きく頷いて、フライズは町に向かって走り出した。

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