第85話 スキーに行く
「えーっと、ご心配おかけしました?」
土曜日に春が家に来たので、3人に感謝の言葉を述べた。
「なんで疑問形?」
春が不思議そうに聞いてくる。
「いや、まあ、なんといいますかね…」
流石に言い切るのは、自意識過剰かな~と思ったので疑問形にした次第でございますはい。
「まあ、無事に復活したことだしスキーに行こうか」
京が嬉々として提案してくる。
多分良心から言ってるんだろうが、今はいらなかった…
「いいですね、お兄ちゃんも行こ?」
燐もノリノリだし…、まあ燐はできるもんね。
お兄ちゃん肩身狭いよ?女の子3人といってできないの俺だけってないわぁ
しかし、断れるはずもなく俺は首を縦に振った。
「じゃあ、すぐに行動だ~」
「「お~~」」
ノリノリだな~、俺も上手にできるように頑張ろう
「「「うっひゃー、スキー場にきたぞ~」」」
「春と京はおととい来ただろ…」
どれだけ嬉しいんだよ。
さてと、教えを乞うか
「誰か俺にスキーを教えてください」
来年もあるのでどうしても滑れるようになっておきたい
「教えてあげようか?」
「春は滑ってきていいよ私が教えてあげるから」
「2人とも滑ってきなよお兄ちゃんには私が教えてあげるから」
な~んで、3人で言い争いを始めるんですかね…他のお客さんの迷惑になってますよ?
「ちょっと、お前ら周りの人の目を気にして…?」
こっちが恥ずかしくなってくるし、あのお父さんと息子の会話が聞こえてきたんだけど
「お父さん、あの女の人たちの周りびりびりしてる」
「いいか、アレが女の争いだ…。お前も気を付けろ?女はみんな怖いんだ…」
「お父さん…」
ごめんね…女性不審にでもなったら申し訳なくて…
それとお父さん?あなたに何があったの?
「よし、3人とも滑ってきていいよ。俺はインストラクターさんに教えてもらうから」
強引にリフトまで3人を連れていき乗せた。
「楽しんできてね~」
「「ちょ、ちょっと栄治(君)」」
「お兄ちゃん!?」
さてと、送ったし。インストラクターさんに教えてもらいに行くか。
俺は受付まで行き頼んだ。
「スキーのレクチャーお願いしてもよろしいですか?」
「はい、いいですよ」
優しいお兄さんでよかった。
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