第33話 女子会?

「さてと、栄治には寝てもらったので女子会を始めましょう」

春さんが、中心となって話を進めていく。


「そうですね、では最初は、私たちと栄治君についてどうするかを語りましょうか」


「京さん、具体的には?」


「燐ちゃんの、ようなことをしない。みたいな感じの事ですかね」

うっ、と私は声を詰まらせた。


「そうね、強引にやるのはよくないね。私は栄治君にえらんでほしいかな」


「春さんのおっしゃる通りですね」

私はすぐに納得することができなかった、妹という立場にあり一番結ばれるのに遠い存在なのですぐに納得することができなかった。


「燐さん?」

京さんが私に問いかけてくる。


「い、いえ。私ルートになる可能性が極めて低いのでフェアじゃないんじゃないかと考えてました」

2人ともこれに納得したのか、うーんと真剣に悩んでくれている。

やっぱり、いいひと達なんだなと思ったがお兄ちゃんを渡したくはない


「そうですね、すぐに名案は思い付かなかったので次回へ持ち越して本題に行きましょうか。」

そうだった、お兄ちゃんは今狂った人に困っているらしい。

私もお兄ちゃんの力になりたいのに学校が違うので直接は手助けできない。


「京さんどれくらいひどかったんですか?」


「そうね…今日転校してきて、栄治君の机に股をこすりつけてましたね」

うわぁ…これは想像以上にひどかった。

追いかけまわされたっていうからソッチ系じゃないとかってに思っていた。


「どうしましょうか…角にでも唐辛子塗っておきますか?」

うわぁ…と2人から言われてしまった。


「それじゃあ、角でやるのをやめるだけで、いや、止めない可能性のほうが高いかもしれませんね…ドMっぽかったですし」


「協定結ばせられないかな?」


「と、言いますと?」


「向こうも好きの気持ちは歪んでいるけど一応好きなわけじゃん?」


「確かにそうですね」


「それって、私らと一緒だから変なことを栄治君にしたらその人のアプローチできなくなるってのはどうかな?」

なるほど、私は反省したので監視くらいしかしないし、でも監視っていいのかな?


「お兄ちゃんを監視するのは変なことに入りますか?」

2人はうーんと悩み決断を出した。


「それは、ぎりぎりアウトじゃないかと思うんだけど、京は?」


「そうですね、私もアウトだと思います。」

駄目か…それならお兄ちゃんの部屋で京さんが寝ていることもいけないんじゃないのかな?


「春さん。京さんがお兄ちゃんの部屋で寝ているんですがそれはセーフになるんですか?」

どこから持ってきたのか審判の格好をしてジャッジを下した。


「京、アウト。」


「えぇ…、じゃあ私はどこで寝ればいいんですか」


「お客さん用の部屋があるんですが…」

すると、京さんは


「栄治君のにおいがないじゃないですか」

流石にこれには私も春さんも引いてしまった。

京さんってにおいフェチ?


「こう見ると、私だけ何もやってないわね」

誇らしげに言っているが私は知っている、お兄ちゃんに偽りの彼氏役を演じさせていることに


「春さん?お兄ちゃんに偽りの彼氏を頼んだのはアウトだと思うんですけど?」

春さんは、なぜそれを…と顔が聴いていた


「お兄ちゃんの部屋につけていた監視カメラが拾ったんですよ。そして、京さんにも聞かせました」


「ということで、嘘の彼氏もだめね」

それなら・・・・と明け方まであらさがしをしてしまった。


「おーい、お前ら朝ごはんだ…ぞ?」

俺の部屋のドアを開けると死んだように眠った、3人を見つけた。

「どうしよ…母さーん」

困ったときは母頼み




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