第17 噂

俺は学校中で話題になっている。

それもそうだろう…2つの親衛隊を潰したんだから仕方がないことなのかもしれない

「あの…先輩方?」

「「ご、ごめんなさい」」

あの、さすがに話しかけただけで逃げ出すのは失礼じゃないですかねー

「いやいや、893が話しかけてきたら逃げたくなるやろ?それと同じこと」

「おはよう櫻」

「おはよう」

そんな怖いですかね?眼鏡もしてるから目つき悪くないと思いますし…


「栄治君学校内でのうわさの中ですごいのがでてきたよ」

「どんなの?」

「栄治君が私と春さんの弱みを握って脅しているんだって」

「おいおい…誰だよそんな噂流したやつ。人のうわさも45日だっけ?

そんなに待てない内容でしょこれ」

どうする…うわさを流したやつをあぶりだして締め上げるか?

そんなんしたら余計ひどくなるわ…

「どーしよ…」

「私がそんなことはないと言ってきましょうか?」

「いや、どうせ脅されたんでしょ?とか言われて信じてもらえないよ…」

「あー、確かにそうなりそうですね」

どーする。春のほうは何とかなるが、京に関してはどうにもできないしな…

「春だけでも助けたほうがいいよな…」

「大丈夫なんじゃないですか?」

「俺が原因であいつに害が加わったらどんな顔をすればいいかわかんないからな」

別れたってことにすればあいつは助かる。

「ちょっと、春に大事な話があるからいってくるわ」

「私もついて行ってもいいですか?」

「悪い、待っててくれ」


俺は春のいる教室へ向かった。

「春、ちょっと話があるんだけど今いいか?」

「別にいいよ」

「廊下にきてくれ」

HRの直前なので廊下に生徒はいない

「春、俺に関しての噂が学校中に広まっていることは知っているな?」

「うん、私たちの弱みを握ってるとかいうのもあるね」

「それを知っているなら話は早い。偽の彼氏役をやめようと思う。お前に迷惑をかけたくないんだ」

「迷惑なんて気にしないでよ。私はあなたのことがずっと好きだったの偽物でもいいから恋人になりたかったの!!」

「どうして?」

「私が小さかったころ…」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回へもちこし

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る