貧乏委員長
委員長である僕は文句が多いと人に言われる。
例えば
僕は教室でゲームで遊んでばかりの友人に言う。
「学校にゲームを持ちこむのは校則違反だ」
僕は無駄にキラキラした奇抜な格好をするギャルに言う。
「悪目立ちする格好も校則違反だ」
僕は廊下で堂々と飲み会の話ではしゃぐ先生に言う。
「生徒の模範となる様に行動してください」
僕は正しい指摘をしているだけのつもりが、人に嫌われてしまう。
委員長に向いてないのでは?…僕は眉間にシワを寄せ悩みに耽る。
この思いを友人に相談したらこんな答えが返ってきた。
「そりゃあお前、貧乏人だしなー妬いてるんだよ」
かなり衝撃的な一言で僕は思わず腹を立ててしまった。
納得がいかない。
確かに貧しい暮らしではあるが、そんなことを思ったことは無い!
その日以来、貧乏と言われる度に頭に血が上る様になってしまった。
そして脳裏に焼き付いた物を抱え込みながら、20年の時が過ぎ…
僕は大金持ちになった。
貧乏暮らしの学生時代ではあったが、勉学ができたことが将来に生きた。
大金を手にした僕が始めた事は…
生活基盤を整え、身なりを一新し、車を買い、そして
貧乏人を駆逐する会社を設立し、社長になった。
これは僕の持論だ。
貧乏人は怠け者だ。貧乏人は卑しい。貧乏人は嘘つきだ。
かつての自分がそうだった様に、友人のあの一言が実は正しかった様に貧乏人というのはロクで無しだ。
見かける度に当時の自分と重なってしまい、叩き潰してしまいたくなる。
ある日、偶然あの時の友人と出会ったので
この思いを友人に話したらこんな答えが返ってきた。
「貧乏人は何も変われないんだな」
友人が何故お金持ちである僕に、憐みの目を向けるのか?
理解ができなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます