第16話 吉子 中学生から高校生へ
昌吉と千恵子の長女 吉子は
小学生の頃は、担任の先生と折り合いが悪く
勉強に集中ができなかった落ちこぼれ少女だったが、中学生になり少しずつ改善されていった。
吉子は音楽が好きなので、ブラスバンド部に入部した。顧問の先生が選んだ楽器はクラリネット。
クラリネットの演奏は、ピアノとは違い
息遣いが難しかった。
演奏は好きだったが、木管アレルギーがあり
口が腫れて膨らむ。
仕方なく、吉子は半年で辞めた。
吉子の楽しみなる一つは、大阪玉造にある祖父母の家へ遊びに行く事であった。
同年代の従兄弟がいるので、夏休みは長期間
一人で訪問した。
祖父母の家は、4回建の二世帯住宅で一階は業者に貸して、2階は祖父母と戦争未亡人である父の姉の部屋があり、3階には父の妹家族が住んでいた。その父の妹が吉子の従兄弟の家の会社に勤めていた。
吉子が6年差の時に父の妹の家族宅で見つけたのがビートルズのデビューアルバムだった。
その中のプリーズプリーズミーという曲に衝撃を受けた。
吉子は、クラッシックばかり聞いていたが
たまたま聴いたビートルズの曲がきっかけで
洋楽を聴く事にハマった。
小学校時代の母からの厳しい躾 弟との扱いの差に辟易していたが、夢中になれる趣味を見つけた吉子は、学業成績も飛躍的に伸びていった。
そんな吉子に対して、母が叱る事も減っていった。
そして吉子は地元の中堅レベルの公立高校へと進学した。
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