青春の群像(第3部)58 そうだよ、あいづちだけしてと頼み、適当に話し始めたのです、亜子が先にロッカールームに行き、続いて明菜が入口でコンパクトを、取り出し化粧をしているフリをし


青春の群像(第3部)58


そうだよ、あいづちだけしてと頼み、適当に話し始めたのです、亜子が先にロッカールームに行き、続いて明菜が入口でコンパクトを、取り出し化粧をしているフリをしたのです、亜子、

はあかりと書いたロッカーをヘアピンでピッキングすると直ぐに開いたので、化粧箱からブラシを取り出して、髪の毛を採取したのです、注射器などの麻薬を打つ道具はありませんでし、

た、


ロッカーを閉めてヘアピンで鍵をかけたのです、入口に行きオケーと、言って席に戻ると明菜も戻って来たので、真一はありがとう、それではと電話を切り席に戻ったのです、亜子が、

オーケーですと言うので、ピッキングも出来るんだと言うと、後で訳を話します、そろそろ時間だわと亜子が言うと、ママが傍に来て上がっていいわよと、言うので明菜ちゃんはアフ、

ターはと聞くと、入っていませんと言うので、


ママにつれて行っていいですかと聞くと、良いわよと言うので、着替えてくると、ローカールームに行ったのです、その間ママがついていて、又来てくださいねと言うので、仕事で稼い、

で又寄りますと言うと、ありがとう、亜子さんはいい人ねと言うので、ええ、でもすご~い気が強いのですよと言うと、そうでないとホステスなんてやっていられないわと笑ったのです、


2人が着替えて来たので、連れ立って外に出て、銀座はよくしらないんだがと言うと、須藤先生がアフターは焼肉屋使えと言っていました、代金は須藤先生が払うそうです、オーナーと、

知り合いなんなですよと言うので、天成閣と言う焼肉屋に入り、明菜が須藤の名前を出すと、お伺いしていますと個室に案内したのです、真一が今回は須藤さんはガッポリ儲かるそうだ、

から、


沢山食べようとメニューをみて頼んでと言うと、亜子と明菜が喜んで頼んだのです、生ビールで乾杯すると、亜子が採取した髪の毛のビニール袋を渡したので受け取り、明日鑑識に調べ、

て貰うよと言うと、亜子が明菜に一緒に出ていった人はと聞くと、青山物産の電子事業部の本部長で倉田常務です、何でも自衛隊関連の部署だそうで、今景気が良いみたいですよと言っ、

たのです、


実は須藤先生もこの男に目をつけています、倉田は凄く須藤先生を嫌っていまして、顔見知りですが、店では話はしません、何年か前の株主総会で先生に追求されて、問題になり専務と、

1人の常務が退任に追い込まれたそうです、その常務の後に倉田が昇進したそうです、先生に金を出し渋ったのと聞くと、戦車のアメリカからの購入時の不正入札の疑いで、特捜が調べ、

に入ったそうですが、


防衛施設庁の担当課長が自殺をして、うやむやになったそうです、それで青山物産の株主総会で追求したわけです、総会前に専務が先生に株主総会で騒がなければ、1000万の広告費を払、

うと言ったそうですが、先生は人が死んでいるのに、とぼけているなんて許せないと拒否したそうです、脅かしで伊東組の組員が先生を車に連れ込もうとして、反対に叩き潰されて5人、

をベルトで縛り上げ、


組事務所に、わしを脅かしても無駄な事だ、今回は見逃してやるが、次ぎは組を潰してやると、右翼の配下を連れて乗り込んだそうです、それで組長が1000万の広告費を払って、この件、

から手を引き、先生は株主総会で追求して2人を退陣に追い込んだのだそうです、今刑務所に入っている日本興業の会長が、勝手な事をやった伊東を破門にすると、息巻いたそうですが、

義兄弟の若頭の取り成しで、


破門は免れたのです、この件で伊東は理事の座から滑り落ちたそうです、それで青山物産も伊東組も先生を警戒していると言う訳ですと話したのです、須藤さんらしいなあと笑うと肉が、

焼けましたよと亜子が言うので、皆で箸をつけて、美味い、美味いと食べたのです、食べながら須藤さんは何か手がかりを掴んでいたのと聞くと、その課長は口封じで殺されたのだろう、

と遺族に会い何か残したものが無いか聞いたそうですが、


奥さんから役所から仕事中の事故の場合の退職金と機密費から沢山の慰労金が出るので、騒がないよう頼まれたたそうです、家族の生活がかかっていますので、家族が貰うまで封印して、

次ぎの株主総会でブチあげたそうですと言うので、その金は防衛施設庁ではなく青山物産が役所からだと嘘を言って渡したのだろう、自殺と断定されているのなら、役所は規定通りしか、

払うわけがないからなあと言ったのです、


ブチ上げられても、家族に金は払った後だし、役所からだと嘘を言っているので、青山物産は口をつぐんだのだろう、今回も何かたくらんでいるのかも知れないな、毎年の防衛費は莫大、

だからねと真一はビールを飲み干したのです、亜子がそっちの件も探ってみましょう、何か蜃気楼は悪の巣窟見たいですねと言うので、総ての摘発は出来ないが、麻薬で言う事をきかさ、

れている者はかわいそうだね、何とかしなければと言ったのです、


どうしてピッキングが出来るのと聞くと、パールのママが助けてくれてパールに入ったのだけど、私のお客に便利屋の会社をやっている人を回してくれたのです、お父さんくらい歳の、

違う人だったのだけど、好きになってしまって同棲を始めたの、その人は奥さんも子供もいなかったのだけど、あっちの方はもうダメだったので、まるでお父さんと娘みたいな生活、

だったわ、


元は金庫破りの名人だったそうで前科もあったのよ、同棲して直ぐにガンが見つかり、検査の結果は色んな処に転移していて、手術は不可能で余命1年位だろうと言われて、本人に告知、

しますかと言うので、迷ったけど、それなら、その1年を精一杯生きて貰おうと思いきって打ち明けたのよ、最初はショック見たいだつたけど、考えてもしょうがないと開きなおってく<

れたの、私に何も残してやれないので一生ホステスをやっているわけにもいかんだろうと言って、


自分の作った便利屋を歳を取ったらやればいい、一番多いのが、車や家の鍵の紛失、金庫のダイヤル忘れだと言って、それを教えるが1年もあれば大丈夫だと言って、暇があると開け方を、

教えてくれたの、器用さがあったのか、鍵は直ぐに開けられるようになって、次ぎにダイヤルの開け方を教わったのよ、指先にチョットした反応があるのを感じるのがコツでダイヤルは、

聴診器を当てて、


これも僅かな突起をみわけるのよ、半年も経つとダイヤル式でも5分以内で開けられるようになったんだけど、これで完璧だねと言っていたら、家で倒れて、病院に入院して治療を受けて、

いたんだけど眠るように天国に行ったのよ、先生は相当いたかったのだろうが、良く我慢したもんだと言っていてたわ、お葬式も社長とママが取り仕切ってくれて、お墓も品川のお寺に、

建ててくれたのと言ったのです、


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