61.落ちていく


 私は上から落ちていく。

 これから体を地面に打ち付けて、死のうとしている。


 理由は簡単で、そんなに珍しいものでは無い。

 ただ人間関係に疲れただけ。

 そんな今思うとくだらない事で、私は死を選んだ。


 何でこんな風に、冷静に考えているのかというと。

 私は今の状態を、もう随分と長い間続けているからだ。

 どうして、こんな事になっているんだろう。


 ただ、死にたかっただけなのに。

 しかし何となく察している。



 これは、地獄への道なのだ。

 裁判なんてかけられることなく、そのまま落ちるのだろう。

 簡単に、自殺を選んだ私が馬鹿だったのだ。

 しかし、もう手遅れ。


 私は先の見えない所へと、ずっと落ちていく。


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誰かの話 瀬川 @segawa08

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