エンパシー

 もう20年以上前に自分はエンパスだと自覚していたので、最近話題になり始めたエンパシーという言葉にも、今更感があって触れなかったのですが。

 父がかなり容態が悪くなってきて、私の体調と精神状態も良くないエンパスゆえの弊害が出ているので、取り上げてみます。

 日本人には無自覚を含むとかなりのエンパスが居るようです。

 調べてみると6タイプに分かれるようで、以下のような説明を見つけました。


*抜粋

(1)身体合一型

 相手の身体に起きていることと同じ症状を感じてしまう。 このタイプは、例えば頭痛がする人が近くにいると、同じように頭痛を感じてしまいます。


(2)身体直感型

 相手の身体で何が起きているのかが直感的にわかってしまう。 本人が具合の悪い素振りをしていなくても、あるいは自覚していなくてもわかってしまいます。


(3)感情合一型

 相手の感情を、まるで自分のことのように感じる。 自分が意識していなくても相手の感情を同じように感じ取ってしまいます。


(4)感情直感型

 相手の感情が直感的にわかってしまう。 このタイプは、相手の話すスピード、あるいはちょっとした声の調子や顔の表情の変化で、相手が何を考えているかがわかってしまいます。


(5)知的自己変容型

 人の思考プロセスを自分のものとして体験する。 このタイプは、知的な人といると強く反応が出ます。 また数学やコンピューターなど専門性のあるものが好きです。


(6)霊的合一型

 人の内面をそのまま体験できる。 天界や過去の偉人達とチャネリングをすることもできます。


上記の基本の6つの能力以外に、動物と一体化できる動物エンパシー、植物と一体化できるガーデニング・エンパシー、鉱物の世界と一体化できるクリスタルエンパシーなどがあります。



 上記の抜粋すべてに頷けるかと言えば、ちょっと私の感覚とは違うこともあるのですが、エンパシーってこんなものかというイメージは作れたと思います。

 その上で、私のケースを書きます。


 自分がエンパスだと自覚した切っ掛けは、親しかった友人が九州で生活をし始めた時期でした。

 理由も原因もないのに頭痛や腹痛が起き、気分がナーバスになる。情緒不安定になって友人に連絡をしなくちゃいけない気分になる、ということが起きるのです。

 当時一人暮らしをしていた私はテレビも電話も置かない生活をしていたので、私から公衆電話で友人に電話をするしかなかったのですが。

 電話をすると決まって、その友人に重大なことが起きてました。

 交通事故に遭った翌日だったり、失恋した当日だったり、怪我や病気で苦しんでいたり。

 友人の不調を嗅ぎ付けたように電話をする私に、友人が「エンパシーあるみたいだね」と笑ったのが、エンパスと自覚した切っ掛けだったのです。


 以来、家族や親しい関係の存在と共鳴してしまう体質だと注意して生活してきました。

 注意していても完全に遮断できる訳ではなく、義父母の看病介護をしていた時期は、自分が入院しそうなくらい体調を崩しました。

 結婚して専業主婦になり、友人のほとんどと縁も切れ、接する人が少なくなっていたので、なんとか倒れずに義父母を看取れたのかもしれません。正直、自分が先に死ぬかもしれないなと思ったことは何度かありました。


 今日午後、父に面会してきました。先週金曜には掠れた声で会話をした父が、今日は声すら出せずに朦朧としていました。

 今月末までもつかどうか、の峠にさしかかっています。いえ、今週末までもつかどうか、の方が近いかもしれません。この状態に入ると、本当にいつ急変するか分からないのです。


 そして。3日前から母がエンパシーしているようです。家で父の気配を感じると今日、確認しました。

 家に帰りたがっているので、たぶん意識が朦朧となった今、跳ぶのだと思います。

 私も3日ほど前から眠りが極端に浅く何度も目が覚め、短い眠りでは悪夢と共に父の夢も見ます。

 不整脈も出ているし、気管支に違和を覚え咳き込み、下痢をします。


 エンパシーなど厄介な能力だ、というのが私の正直な気持ちです。



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