第40話Regrets - 未練

40.



"A New Depelopment 新たな展開1"


== 神崎 蓮 + 眞奈==



  

 珍しく風邪を引いたのか咳が止まらなくて行き慣れない病院なぞに

行ってみたら、4~5日咳が止まらないと言った俺の報告にレントゲンを

撮りましょうだと。


 金儲けに走ってるよな、まったく。

 風邪をひけば普通4~5日の咳なんて当たり前だろ?

 オオバーなんだよ、全くぅ。


 実はこう見えて俺って風邪を引くと子供の頃から咳が長引くタイプで

今までも病院へ行くと必ずと言っていいほど診察の2、3回目辺りでレントゲンを

撮られてた。


 だからだんだん病院へは行かなくなって市販の薬と根性という見えない

精神性の薬で俺は風邪と対峙してきたのだが。


 最高で40日間咳が止まらなかったことがあって・・その時はさすがに

やばいかもと病院へ行った・・ら、やはりレントゲン撮れ撮れ指令が医師から

出て。


 あ~あ、結果、俺の肺は奇麗だった。


 それからだな、30日間くらいなら咳が出ても気にしなくなったのは。


 





 だ・か・ら今回のレントゲン撮れ撮れ指令に俺は過去の事例を挙げて

レントゲン撮影を拒んだ。


 ったく、レントゲン撮ると薬と診断だけの時とは診療点数に

雲泥の差があって高いの何のって。支払いの観点からも俺はレントゲン撮影を

拒んだね。


 押しの強い俺の主張に押しの弱い女医は俺に押されて結局薬だけを

出したのだった。


 病院からの帰り道、俺はとんでもないことに気づいた。

 長年ご無沙汰だった病院へ何で行く気になったんだってことに。


 身体のだるさと、守るべき者ができたこと・・とか?

 そうだ、眞奈に移したくないっていうのもあるな、きっと。


 結婚してなかったら、やっぱり今回も病院には行ってなかったんじゃ

ないだろうか。


 家に着くと眞奈が俺の好物の茶碗蒸しを作って待っていてくれた。


ごちー♪ 


 「おいしかった、ごちそうさま!」



 「そう? ならよかった。

 あのね・・」




「・・?」




「私・・」




「・・?」




「なんかうれし過ぎて・・どうしよう」




「ははっ、いいことあった?」

 




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