逃亡 6

長男は帰ってから父にその事を話しに行きました


聞いた事のある名前なので父が知ってる人か聞きに行ったのです

父が名刺を見ると…


……


少しの間の後に


「お前…この人…総長の息子さんだぞ…」



ガビーン

(長男…固まる)



…その 男の人はうちの組の上の更に上…

まだ 父さえ会った事のない組の総長の息子さんだったのです


あ~ぁ…自分の名刺渡しちゃったし…

長男…

ついに…


やっちまったな!



長男は

「そんなの関係ねぇ」

と平静を装っていましたが 内心

心臓バクバクだったと思います


だいたいこの世界でイキがっている奴って小心者が多いですしね


父は子供同士の喧嘩に親が出るのは小学生じゃあるまいしみっともない

と言ってシカト決め込んでました



(オヤジたまには良い事を言う)



暫くは長男も呑み歩くのは少し控えてました

このままほとぼりが冷めるのを待っていたのかもしれません



しかし…極道の世界はそんなに甘くない


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