卒業

高3になった私は週1日位しか学校に行かなくなりました


何故?


って聞かれたらはっきりとした理由は答えられない

行きたくなかっただけ……かな?

学校で別に嫌な事もなかったですし

ただ単に行くのが億劫……ですかね


父はそんな私を何とか学校に行かそうと

毎朝車で若い衆に駅まで送らせました

でも私は……途中で引き返すという日々を続けていましたけどね


父に理由を聞かれた時答えはいつも

「途中で気持ち悪くなった」

私はそれだけしか答えませんでした


この頃は父もあまりうるさく怒らなくなり1ヵ月位で朝の送りをやめてくれました



それでも週1回位で学校へ行くとクラスメイト達も暖かく迎えてくれて

それなりに楽しかったです

そしてだらだら なんとか学校に通っていた私ですが

週1日が2週間に1日……

そして月に1~2日位となり


夏休みに入る頃にはほとんど行かなくなりました


9月の始めに担任が家に退学届けの書類を持って来て

退学を勧められました

母はその場で承諾し私は退学をしました


やったぁ!



もう学校へ行かなくていいんだ

ってか卒業っていうか

退学ですよね



私は 退学をするとすぐに駅前の喫茶でバイトをし始めました

とても楽しく働いていたのですが

私の初バイトとあって家族は心配だったみたい


姉夫婦

次男や舎弟

そして父が組長や若い衆

などを連れて入り浸る様になり

見渡せば店の中はガラの悪い奴等ばっか……


その為 常連さんの足が遠のき始めてしまい

3ヵ月程でママさんから遠回しに柔らかくクビにされてしまいました


当たり前だ!っーの!


これで 長男が居たら1ヵ月もたなかったな。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る