陽炎の森91 真一朗がやり残した事が一つあります、今回の清之進様のお裁きで大量の鉄砲が作っているのが発覚しないで筆頭家老以下ほっとしているでしょうが、南部藩が鉄砲に手


陽炎の森91


真一朗がやり残した事が一つあります、今回の清之進様のお裁きで大量の鉄砲が作っているのが発覚しないで筆頭家老以下ほっとしているでしょうが、南部藩が鉄砲に手を出したのは、

藩財政の窮乏を救う為だったのでありましょう、このままにして置けばまたもやよからぬ事をたくらむ事になると思います、鉄を使った名産品を作り、全国から引き合いがくれば藩の、

財政がうるおいます、


その索を筆頭家老に授けてきますというと、どうするのですかとメイが聞くので、鉄瓶と鍋、釜だ、人間の身体の中の血液はほとんど鉄分なのです、鉄分は身体になくてはならない物、

なのです、鉄分は野菜にも結構ふくのれています、一番多いのはほうれん草などの野菜なのです、鉄で作った鉄瓶で沸かしたお湯を使えば、少しずつ鉄瓶の鉄が溶けお湯にはいり、

ます、また鍋、釜で物を煮て同じ事です、これを食すれば身体によく、特に女子は月の物で血がながれますから、これを使えば美しさをたもてるというわけです


特に南部の鉄は不純物が少ないので身体にいいというわけですというと、清之進がそれいでどうするのですかと聞くので、ここには名刀作りが沢山います、その者ならきっといい鉄瓶、

鍋、釜を作るでしょう、誇り高い者達ですから、鉄瓶や鍋、釜ごときと思っている事でしよう、その者達を説得して来ますと言ったのです、


清之進が料理ではなくそれを作る道具というわけですね、なるほどそれはいい索ですねと笑ったのです、それではと旅籠を出て筆頭家老の屋敷へ行ったのです、家老の部屋へ通され、

まだ何かありましたかと聞くので、うすうす感じておられるとおおもいでしょうが、南部藩が大量の鉄砲を作り、他藩に売りさばいている事は我々はきずいているのです、捕縛された、

鍛冶職人が詮議されれば、


発覚するのではないかとひゃ、ひゃしておられるでしょう、みどもから厳しい詮議はやらないよう公方様に申しておきます、また鍛冶職人にも古くなった鉄砲を作っていたと申し、

たて、決して他の事は喋らないよう、因果を含めておきましょうというと、ご配慮痛みいります、今後は幕府の御定法に決して逆らうまねはいたしませんと平伏したのです、


鋳造した鉄はいくら大量に作り、他藩へお売りなさろうと構いませんよと話し、しかし太平の世で武器や馬が必要ではなくなり、米も南の藩にくらぶれば収穫が少なく藩財政も、

窮乏している事でしょう、先ほど清之進に話したことを伝えたのです、家老が名案で御座るがいかにすれば宜しいので御座るかと聞くので、名刀正宗を作っている刀鍛冶の元締め、

を士分に取り立て、物産方として作らせるのです、


誇り高き者達ゆえ、きっと日本一の鉄瓶、鍋、釜を作る事でしょう、その昔千の利休が陶器を目利きしただけで高値で売れた事があります、正宗は全国の大名に知れわたった名刀で御座る、

その刀鍛冶が作った鉄瓶、鍋、釜なら全国から引き合いがある事間違いありません、藩御用達に全国に売らせればいいので御座ると話し、ここにその元締めを呼ぶように言ったのです、


ほど無く元締めが来たので、みどもの刀は正宗であるが、本物かどうかをを目利きするようにいい、刀を渡したのです、刀を抜きビックリしたのです、どうしたのだと聞くと、確かに、

これはわたくしが打った刀にございますが、刀の命は切れ味です、これはハヌキがしてあります、いったいどうゆうわけで御座いましょうかと聞くので、鋭い刃があれば、相手を、

傷つけよう、


刀は武士の魂であり、なにも相手を殺す道具ではない、切れる刀を自慢にしているそなたには申しわけないがハヌキしてあるのだ、この刀で何回もたちおうているが、一撃で相手、

の刀をへし折る事が出来る業物だよ、相手の刀をへし折れば相手は戦えまい、この刀を使えば、相手を傷つける事なく勝てるのだよ、


正宗は刀全体が業物というわけだというと、ご賢察おそれいります、それがし、目が点になり申した、たしかに切れる刀を打つにはその土台がしっかりしていなければ、ならない、

のです、そこに気づかれた、村上様にはおそれ入りました、今後も刀全体が業物になるよう心がけますと平伏したのです、


そこで頼みだが、そなたも知っている通り、太平の世になり、武器や馬を必要としなくなり南部藩は財政に窮乏しておる、そなた達が鉄瓶、鍋、釜を作ってはくれまいかというと、

鉄瓶、鍋、釜なら全国の鍛冶職人が作っていますというので、南部砂鉄で作る鉄瓶、鍋、釜の効能を話して聞かせ、日本一の鉄瓶、鍋、釜を作ってはどうかと言うと、


なるほど何処にもない鉄瓶、鍋、釜ですか、おもしろう御座いますね、是非私どもにお任せください、沢山売れれば、鍛冶職人が潤い、ひいては藩の財政もうるおうという、一石二丁、

の索でございますなと言ったのです、主席家老がそなたを200石に取り立て士分とし物産奉行に任じるというと、おやめくだされそれがしは根からの職人でございますというので、


かたぐるしく藩に出所するにはおよばず、家もそなたの屋敷でよい、主席家老直接の差配とする、何かと金子が必要であろう200石はタダの褒美である、その他に必要とあればわしに、

申してくれというと、もったいない事でございます、喜んでお引きうけいたします、さっそく帰って皆にはなしますと屋敷を出ていったのです、


隅々までのご配慮かたじけのう御座います、この恩は南部藩一同決してわすれませんというので、いやみどもの役目は世の中が潤う事も入っています、これで南部藩の巡察も終わり、

申した、これで失礼いたしますると屋敷を出て旅籠に戻ったのです、


旅籠に戻ると、女将が出て来て、公儀のお役人様とはしらず申し訳ありませんと頭をさげるので、気にしにくて良いのですよといい、部屋に入ると、清之進が首尾はどうでしたか、

と聞くので上首尾でございます、快く正宗を打っている元締めが承諾しました、これで全て終わりです、次の巡察はどこですかと聞くと、次は青森の津軽藩です、そのあとは松前藩、

に行き北回船に乗り越後の直江津から高崎に出て古河に帰りますと話したのです、


メイが今回は料理の道具でおいしい料理は作っていただけなかったので、津軽では美味しい物をお願いします、旦那様というので、諸国巡察一向のまかない方になってしまったのかな、

というと、そうなんですよと皆が笑ったのです、

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