第7話三人目の仲間


仕事が始まる30分前に屋敷についた。

それは白い大理石のような艶のある鉱石で造られていた。3階まであり、庭もある。噴水や池もあり、ザ貴族という感じだった。

ちょっとでいいから住んでみたい。


「あ、昼間に言われた通り来ました。」


「ありがとうごさいます!助かります!」


手を握られ、感謝された。お金稼ぐためにしようとしたんだけど、ここまで感謝されると心が痛い…。



「じゃあ、早速仕事場に案内しますね。」


仕事場まで歩いていると。



「さすがはここの領主さんですね。なんて名前なんですか?」


シルミーが急にそんな質問をした。

たしかに領主さんの名前聞いてないな。貴族って名前が長いイメージがあるんだよな。


「ここの領主様の名前はアリエ・キレイク・ローズ様だ。」


「え!領主様って女なの!?普通は男がするもんじゃ。」


「実は数年前に他界してしまってな…。娘もいるんだが、ローズ様は女一つで領主の仕事をしつつ子育てをしているんだ。だからこそ、俺達はそんなローズ様を少しでも楽にさせてあげたくて、この仕事についてるんだ。」


目頭が熱いな。


「剣真?大丈夫?泣いてるの?」


「な、泣いてなんかいねーし!?」


「これってもしかして、ツンデレってやつ??かわいいね!ふふ。」


「ちげーから!!」


そんなことを話してると。


「2人とも仲がいいですね。もしかして付き合って『それはないです。』」


さっきまで笑顔で話していたのから一転して、シルミーは真顔でそう答えた。

ものすごく傷つく…。


「そ、そうなんですか。はは…。あ、もう着きましたよ。」


そこは屋敷の裏だった。奥に一人男性がいる。


「案内ありがとうごさいます。」


シルミーは笑顔で答えた。

泣いていいかな?次は我慢しなくていいよね??


「あ、どうも。」


仕事場に立っていた一人の男性から話しかけられた。18歳ぐらいの青年で、イケメンだった。ガタイもいい。俺の敵みたいなやつだった。


「彼はマルコ。同じく、この裏口の見張り役だ。」


「短い時間だけど、よろしくな。なんか聞きたいことあったらなんでも聞いてくれ。一応先輩になるからな。」


しかも、イケボである。羨ましくないが、いいなって思った。羨ましくないけど!


「よろしくな。俺は剣真。」


「私はシルミー。よろしくね。」


「じゃあ、そろそろ時間だから3人ともしっかりと見張り頼んだよ。」


「「「はーい。」」」


それから、3人で雑談を少ししながら過ごしていた。

10時頃を回った頃、屋敷の中で何か物音がした。気になって、屋敷をそこから見てみると、急に屋敷全体の明かりがつき、いっきに明るくなった。


「盗賊だー!!!」


その声が屋敷中に響いた。


「マルコ、どうする?俺達も行ったほうがいいのか??」


「いや、もしまだ中にいるなら必ず表か裏口の方からでると思う。だから、少し離れた位置に1人ずつ立って、屋敷を見といてくれ。そして、盗賊を見つけたらすぐに大声を上げてくれ。」


「いや、それよりも俺はあっちの奥の方に3人でいた方がいいぞ。」


「なんでだ?」


「俺はステータスの直感がカンストしているんだ。だから、選択する時俺が決めた方はほぼ100%当たる。」


「それはほんとか!!じゃあ、そうしよう!!なんとしてでも、盗賊を捕まえるぞ!!」


そして、俺が直感で思った場所に着いたの同時に屋敷の窓から一人飛び降りてきた。


「ほんとにきた。じゃあ、3人で一気に捕まえるぞ!」


「いてて。まだいるのか、しょうがない。」


それは男の声ではなかった。可愛らしい、少女の声だった。


「みんな左右に避けろ。」


ニート生活で多くのゲームをプレイしてきた俺には次、相手が何をするか予測した。


「麻痺しててもらうよ。スタン!」


3人とも、直撃は避けられたがマルコの足に当たり動けない様子だ。


「俺のことはいいから、やつを捕まえてくれ!見返りならなんでもするから!!」


マルコはそんなことを言った。だが俺はこんな時でもクールでいられる。


「見返りなんていらないさ。だが、絶対に捕まえてやるよ。」


そんなカッコイイセリフを俺はイケボで言った。今のはかっこよかっ「「イケボ似合わないよ。」」


そんなキツイ言葉をシルミーと女盗賊?から言われた。

そこはスルーしてくださいよー。

だが。


「見逃してもらえると思うなよ。行くぞ、シルミー。俺が素早さを奪った瞬間に2人で捕まえる!略奪、素早さ!今だ!捕まえるぞー!!」


「足が早くたって、私には追いつか。あれ?全然走れないよー!!!」


焦っているとこを2人で捕まえた。


「「確保ー!!!!」」



そうして、おさえている間にローズさんや、大勢の警察官が駆けつけた。

すぐにローズさんが。


「フードの娘よ。なぜこんなことをしたのだ。」


普通の質問だった。だが、領主をしているのは伊達じゃない。圧がかかった言い方をしていた。

シルミーも怖かったのか、俺の後ろで少しビクビクしている。


「冒険者として働いていたんだけど、最近パーティが解散しちゃって。今まで他の冒険者とも話したことあんまなかったから、冒険にも行けなくて、だから領主様の屋敷の何かしたらを盗んで売れば少しの間生活できると思って。」


つまり、この子はコミュ障なのか。それは仕方がないが、屋敷に潜ろうとした度胸はすごいな。それだけ度胸あれば、冒険者の1人や2人話しかけられると思うけど。

まあ、彼女には彼女の理由があるのだろ。


「まあ、何も盗まれていなかったからよかった今回のことは無しにしよう。」


「「「「ローズ様!?!?」」」」


警察官全員が声を合わせていった。


「ただ、条件がある。そこの冒険者よ。名は。」


「はい。名は剣真といいます。」


「し、シルミーといいまふ…いいます!」


「お主らはまだ冒険者としてまだ駆け出しであろ?ならば、この娘を仲間としてパーティに加えてくれないか?」


んー!?急な話ですな。だがまだ冒険者になったばかりの俺達に冒険者の先輩がいるのは心強い。なにより、女性冒険者がパーティに増えるのは嬉しい限りだ。


「わかりました。その話にのります。」


「話が早くて助かる。フードの娘よ。これでまた冒険者として働ける。もうこんなことをするな。私は人を見る目に自信がある。この者達はいい仲間になってくれよう。今すぐとは言わん。徐々にお互いに慣れていってくれ。」


「見逃してくれただけでなく、また冒険者としての道をくださりありがとうございます。この恩はいつか必ず返します。」


「ああ。待っておるぞ。よし!皆解散だ!」


そうして、仕事は終わった。今はお金を貰い宿屋に向かってる途中。


「そーいえば、まだ名前聞いてなかったな。なんて言うんだ?」


「そうだね。自己紹介するならその前に。」


んしょっと。フードをとった。

エルフだった。肌は白く、耳はとんがっていた。


「名前はキララ。見たとおりエルフだよ。屋敷ではあんなことあったけど、よろしくね。」


「よろしく。冒険者としていろんなこと教えてくれよ。」


「よろしく。キララちゃん!」


すぐに3人の仲は打ち解け、笑いながら宿に向かっていた。


――――――――――――――――――――

今回は屋敷での話でしたが、どーでしたか?

自分的にはまだまだ改善した方がいいかな?と思いますが、楽しんでいただけたなら幸いです。

読んでいただきありがとうございました。

次回からは冒険にそろそろはいっていきたいとおもっています。がんばります。では。


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