第85話 日暮れの頃

日暮れの頃

薄暗がりに浮かぶ灯を

いつもと同じ川沿いで

飽きることなく眺めている

風もなく

わずかな波も立たなくて

ひたすらに静かな水面

遠くを走る電車を聞く

ただ時が

転がり出すのを感じている

進みゆく夜だけが知る

切なさに似たこの思い

空の色

黒へと変わる群青が

ほほえんで手を振りながら

儚く散っていくように

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