第77話 嵐のあと

雨上がりの川辺には

昨日までの残骸があふれ

わずかに残る命のカケラは

生々しくも土にまみれ


なぎ倒された花から

かすかに漂う香りは

ぼんやり覚えてる過去の

記憶のようにせつなくて


それは懐かしいと言えるほど

甘やかなものだけじゃなく

決して戻ることない時への

苦い後悔にも似ていて


いろんな感情がほとばしり

ぶつかり混ざり合うその過程を

黙ってそっと見守るうちに

記憶は今へとほどけ始めた

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