冴えない彼女との短編集
冴えない?HAPPY NEW YEAR
短編集枠のお話は、本編時間軸とは異なる時間軸です。
「明けましておめでとう!」
ここは俺こと安芸倫也の自宅である。そして今日は1月1日、一年の始まりの日だ。そんなときに俺は何をしているかというとステルス腹黒系メインヒロイン加藤恵と新年も相変わらずゲーム制作に勤しんで…いるわけではなく、普通に恵が家に遊びに来ていた。
「……倫也くん?また私のことdisってない?」
「…そんなそんな滅相もございません」
「ホントかな〜?まあいいけどね、倫也くんだし」
「俺だしってなんだよ!?」
「そこがわからないところとかがなんだかな〜なんだけどな」
恵にそう言われてしまうがわからないものはわからないわけで……
「っていうかこんな話してる場合じゃないだろ!」
「?何が?」
「この話を読んでくれてるみんなにちゃんと新年の挨拶をしないと!」
「そういうめた?っていうネタは本家でやったら面白いかもしれないけどこんな2次創作でやってもウケないんじゃないかな?」
「そんなこと無いから!原作好きならこういうの使っても受け入れてもらえるから!」
「そういうものかな〜?まあでもこんなのでも見てくれてる人がいるのも事実だもんね」
「そうだぞ恵!俺たちの作り上げる物語を見てくれている人たちはいるんだ!ちゃんとあいさつしておかないとな」
「まあ倫也くんが作ってるわけじゃないけどね」
「そこはいいんだよ!」
「はいはい。それじゃあ私からいくよ?」
「お、おう」
「じゃあ改めて、あけましておめでとうございます。新年早々こんなにふざけてて、主に倫也くんがだけど不安しかないと思いますが、今年も私達の物語を楽しんでください」
「ちょっ、いろいろと余計なこと言い過ぎだから!?」
「え?でも事実だよ?」
「まあ違うと言えない俺も俺だけど…」
「ほら早く倫也くんも挨拶しないと、アキバに福袋買いに行くんでしょ?」
「そうだな。そんなわけで、改めましてあけましておめでとうございます!今年もじゃんじゃん頑張るんでよろしくお願いします!」
「終わった?」
「おう、じゃあ行くか!」
そう言って、俺たちは家を出たのだった……
「……倫也くん。今年だけじゃなくこれからもずっとよろしくね」
「ん?なんか言ったか?」
「なんでもないよ〜」
Fin
冴えない彼女との付き合い方 神崎あやめ @badstory1
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