みずタイプ VS くさタイプ
老人と少女は後ろに飛び、互いに距離を取った。戦いが始まったらしい。
「はっぱカッター、じゃ!!」
老人の手の平から無数の葉っぱが出現する。それらの葉はまるで意思を思っているかのように、氷華ちゃんを襲う。
「curtain!!」
氷華ちゃんは自身の能力で、地面から水柱を発生させる。それはまるで水のカーテンだった。カーテンは氷華ちゃんの盾となり、彼女を守る。
「ならば、これじゃ! ウッドハンマー!!」
老エンダーの腕が、巨大な木に変化。老人はそれを勢いよく振り下ろす。氷華ちゃんの水カーテンはその衝撃に破壊された。周りに水しぶきが上がる。
こちらにも水しぶきが飛んできたが、ユウが私の前に立って、濡れるのを防いでくれた。車田くんは涼しい! とはしゃいでいた。空くんはどこでもドアで水しぶきを回避。
「shoot!!」
氷華ちゃんも負けじと攻撃に転じる。水でできた砲弾がエンダーを襲う。
「なんの! コットンガードじゃ!」
老人の足元から、巨大な綿が飛び出してくる。それが壁となって、水攻撃から、主であるエンダーを守る。
「ホッホッホ、お嬢ちゃん。君は、ポケモンを知っておるかね? そのアビリティリングが流通する前に、地球で流行っていたゲームなのじゃが」
老人が綿の壁の隙間から、氷華ちゃんに話しかける。ここからだと何を話しているか、よく聞こえない。
「ワシはポケモン、大好きじゃ。能力の技の名前を、ポケモンから引用するほどじゃ。……そして、お嬢ちゃん。君はポケモンでいう水タイプのようじゃな」
「……」
「残念じゃったな、ワシは草タイプ。水タイプは草タイプに弱い。この勝負、ワシの勝ちじゃ」
「まだ、勝負はついていませんわ。wave!!」
氷華ちゃんは大波を発生させた。
何もないところでこれだけの水を出せるなんて、やっぱり氷華ちゃんはすごい。
氷華ちゃん、大波でエンダーを攻撃する。
「無駄じゃ! ハードプラント!!」
エンダーの足元から、いくつもの巨大な植物の根が飛び出してくる。それら主を守るよう壁となる。 巨大な根が氷華ちゃんの水攻撃をを全て吸収してしまった。
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