第3章 サボタージュ
サボタージュ
その日。僕はとても眠かった。
体を動かすどころか、瞼を持ち上げるのさえ億劫だった。あくびで目から涙が押し出されてくる。ふぁあ、眠い。
なぜかこんなに眠いのかというと、いつも視聴している深夜ラジオのお便りコーナーで、僕の投稿したハガキが読まれたからだ。
ラジオにハガキを送る。僕の趣味、娯楽の一つだ。自分の考えたネタが読まれた時の興奮と高揚感は、言葉では言い表せないくらいほどの喜びがある。実際、僕は心の赴くままに、喜びの舞を踊った。深夜だったから声は出さない、サイレントな踊りだ。その後、僕はまたハガキを読まれたいと願った僕は、徹夜でたくさんハガキを書いた。喜びと深夜特有のハイテンションに身を任せて、書きまくった。五十二円切手を何枚使ったのか、正直分からない。
案の定、僕は寝不足なった。少しは寝たけど、正直寝た気がしない。世の中には完全徹夜、略して完徹なんて言葉があるけど、僕には到底無理だ。睡眠時間三時間でこれだけ身体と精神がボロボロなんだもの、ゼロ時間なんて考えただけでも眠くなる。ああ、眠い。もっと寝ていたい。
学校をズル休みしちゃいたいと思うくらい、眠かった。
そんなことしていいはずがない。学校にはちゃんと行かないと、でも眠い。……あ、一瞬意識がどこかに飛んでた。
どうやら、僕の気力もそろそろ限界のようだ。このままだと立ったまま寝てしまいそう。
だから……。
「(というわけで、クロちゃん、あとよろしく!)」
「(いや、何が『クロちゃん、あとよろしく!』だよ)」
クロちゃんが僕にツッコむ。
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