第23話
「で、具体的にはどうすれば……」
何も考えていなかった。
「そうですね……」
一瞬思案するが、すぐに答えを導き出す。
「毎日一緒に登下校――というところから始めてみるのはどうでしょうか」
……フリとはいえ美少女と毎日登下校か、悪くない。
「決まりだな」
「センパイも決断が早いですね」
「悩んだときは直感に信じることにしてるんだ」これはホント。
「私としてはもう少し悩んでくれても良かったんですが……まあ、いいでしょう」
「ということで一緒に帰りましょ、センパイ♪」
*
「いやー、まさかあんなに簡単にセンパイが受けてくれるとは」
「僕が受けなかったらどうするつもりだったの……」
「諦めましたよ、それは。でも、センパイは優しいから受けてくれると思ってたんです♪」この子怖い。僕の心を見透かさないでくれ。
「まあ、こういうのも悪くないかなって思ったんだよ」
ふーん、と興味のなさそうな横顔の彼女を見ながら、家への道を歩く。
「あ、忘れてましたけどみんなの前でも春香ちゃんって呼んでくださいね♪」
「俺、刺されないか心配だよ……」
明日のことを考えると胃が痛む。そんな僕をよそに、彼女は笑顔で
「今日はありがとうございました。これからもよろしくお願いします♪」と言う。
その笑顔をもらえるだけで、僕の仕事にはお釣りが来るだろう――
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